■いつかはわからないが、大地震が発生した時に備えて(その3)
今回は、「紙上の計画」や「訓練」ではわからない「現実の避難所生活」での実体験について紹介し、避難所運営における課題や解決方法を皆さんと共有します。
(出典:「令和6年能登半島地震における避難所運営の状況(内閣府)」)
▽食事
毎日3食アルファ米やレトルトでは心身ともに飽きてしまうでしょう。避難生活が長期化する場合、自衛隊やNPOなどによる炊出しやキッチンカーによる食事の提供が望ましいです。成人病予防・対策、アレルギー対応、年代に応じた栄養バランス、乳児向けの液体ミルク(使い捨てほ乳瓶も)など「食育」についても満足できるものにする必要があります。
▽居住スペース
発災当初は過密で段ボールベッドを設置するスペースがない避難所があったほか、寝返りをうつと落ちてしまうようなサイズのものや耐久性が不十分なものもありました。本町ではさまざまな段ボールベッド、ベニヤ製ベッド、折り畳み式の簡易ベッドを備蓄しております。また、地球温暖化による酷暑に備えて冷房器具を購入・整備することを検討しています。
▽トイレ
「トイレパニック」という言葉もあるほど、避難所生活で最も困る点がトイレだと言われています。最近、本町では自動的に汚物をラッピングできる災害用トイレを購入・整備しており、防災学校で体験してもらうと大好評でした。トイレを我慢するあまり体調を崩す人も少なくないことから、衛生面に配慮した運用が求められています。
▽ペット
皆さまは犬猫などのペットを飼われていますか?本町では避難所へのペットの同伴は、鳴き声、アレルギーなどを考慮して、地域防災計画で禁止しています。他方、被災地では置き去りにされたのか、100頭以上の犬猫が放浪していると聞いています。大事な家族の一員として一緒に避難生活を過ごせる方法を検討しています。ご意見などあればお寄せください。
問い合わせ先:役場総務課防災情報係
【電話】482-2912(課直通)
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