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「〈弟子屈町健康増進計画・食育推進計画〉お酒について」

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北海道弟子屈町

■今月の保健師 岡田彩子さん
今年度の保健事業を振り返ってみると、私たちはまだ新型コロナ感染症が真っ先に頭に浮かびます。新型コロナ感染症が5類になり、元の生活を取り戻しつつある中ですが、ワクチン接種は続きます。そこに保健事業が例年のように戻ると私たち保健師の手が回らず、とても大変な状況だったと感じています。何とか気力だけで突っ走ってきましたが、それも持たず体調を崩す係員も多く出てしまい、健康の大切さをかみしめる1年になりました。
みなさんは体調などを崩さず過ごされていますか?健康だからこそ、仕事や子育て、趣味や遊びができると思います。基本の〝基〞健康について今一度、自分の生活を見直してみてください。
町では、「元気てしかが21」計画(第二次)という健康増進計画を策定しています。この計画には数値目標があり、健康寿命(認知症や寝たきりにならないで自立して生活できる期間)の延伸、壮年期死亡の減少及び生活の質の向上、また町民一人ひとりが意識して健康づくりをしてもらうことを目的にしています。
昨年度の数値で気になったお酒について今回はお話したいと思います。
新型コロナ感染症で行動の制限が長期化したことが原因なのか女性の飲酒率が増加しています。
一時的なものならいいのですが、慢性化して生活習慣病の発症や悪化につながらなければいいなと感じています。
アルコールに起因する疾病のために1987年には年間1兆957億円が医療費としてかかっていたと試算されています。がん、高血圧、脳出血、脂質異常症などのリスクは飲酒量が増えれば増えるほど上昇し、飲酒量が少ないほど良いことがわかっています。また、死亡、脳梗塞、虚血性心疾患は男性では飲酒量が44g/日程度以上になるとリスクが高まることが分かっています。そのため、厚生労働省では、生活習慣病のリスクを高める1日平均純アルコール量を男性は40g以上、女性を20g以上としています。(※アルコール依存者には、適切な支援のもとに完全断酒が必要です。)
コロナ禍で家飲みが増え、毎日の飲酒量が増えたなと感じる方、節酒して自宅での楽しみ方を見つけてみませんか?お酒の飲み方について疑問や不安がある方は保健師、管理栄養士に相談しに来てくださいね。

▽表 町の飲酒状況(町の健康診査を受けた方の結果より)

▽参考

■むし歯のなかったお子さん
※詳細は、本紙またはPDF版12ページをご覧ください。

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