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自治体の皆さまへ

町長と語ろう「まちづくりトーク」

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北海道当麻町

開催日:10月20日(金)
場所:中央2区集会所
主催:団体名中央2区町内会

■農業の将来(高齢化、後継者、組織化等)について聞きたい
町内の農業経営者は減少傾向にありますが、ICT化などにより1件当たりの耕作面積は増え、田んぼの総作付面積は減っていません。将来の農業経営でスマート農業といった先端技術を使うことは必須です。でんすけすいかの将来については心配する方もいらっしゃると思います。生産に労力がかかる作物ですが、小玉スイカの試験的栽培や、でんすけすいか栽培のシーズン終了後ミニトマトを栽培するという動きもあります。当町は後継者対策として農業研修者や研修受け入れ農家に対するアグリサポート事業を行っています。組織化については現在、作業受託が発展しています。農業の夢を持っている人はそれぞれで価値観が違います。それぞれにあった応援をしていきたいと考えています。

▽耕作放棄地の考え方について知りたい
現在は転作田としてカバーできていますが、今後心配なのが「水田活用直接支払交付金」の厳格化です。5年の間に水張りをしない水田は原則、交付金の対象外となります。この影響で耕作放棄地が出る恐れがあると考えています。やむなく農地以外での活用方法を考えざるを得ない状況となれば、森林化や太陽光発電の立地など、さまざまな情報収集を進めながら対策を行いたいと考えています。

■林業の展望(CLT、カーボンニュートラル等)について聞きたい
カーボンニュートラルを進めるためには計画的な森林整備が必要です。若い木は二酸化炭素を吸って成長しますが、大きい木になればなるほど二酸化炭素を吸う量は減ります。人工林において成熟した樹木を伐らなければ、森林を適正に管理、成長させることはできません。しかし森林整備には多額の費用が掛かります。我々には「森林環境譲与税」という税金が課せられています。この税金は人口に応じて多く配分される仕組みになっていますが、都市圏はそもそも森林がほとんどありません。国土の森林を支えているのは当麻町のように多く森林を有する土地であるという考えを基に、その声を国に届けていきます。マツ科「クリーンラーチ」という新しい樹種が開発されました。二酸化炭素を吸う量が多く成長が早いということで注目されており、当麻町でも一部植林がされています。今後は木材ブランドの確立のためにも育苗施設を当麻町で持つことが重要と考え、クリーンラーチの育苗に対する取り組みが当麻農協の協力も得ながら当麻町森林組合で始まっています。育苗から活用まですべてを地材地消で進めることのできる仕組みづくりを進めていきたいと考えています。
CLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)は、ひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系建材のことですが、今年完成した当麻郵便局がこの建材を活用しています。これから伐採期を迎えている森林資源をフル活用できるという観点からも注目されている建材です。

■町独自の奨学金制度の創設(返済免除)について聞きたい
先日の町議会においても質問がありましたが、私もぜひ考えていきたいと思っています。こういう支援の場合、"当麻町に住み、かつ当麻町に就職する”という条件が在りがちですが、その条件に合う人はなかなかいないと考えます。柔軟に活用できる施策を考えていきます。

▽大学生にも高校生のようなはばたけふるさと応援事業を適用してほしい
負担軽減効果が大きい奨学金制度創設を考えていきます。さらに上乗せの支援は難しいと考えます。

■パートナーシップ制度の進捗状況について知りたい
今後、制度運用の手引き作成などを進めて、令和6年1月から、上川中部1市8町で同一制度を導入し一体的な運用を行う予定です。広域で行うことで、同じ圏域内であれば一度適応された方は引っ越しても適応されるというメリットがあります。

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