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自治体の皆さまへ

いきいき笑顔70―認知機能が低下してきても、いつまでもお買い物を楽しむために…

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北海道当麻町

■金銭管理のトラブルを予防するために…
認知機能の低下が進むと、記憶力や判断力が衰えていくため、今まで自分でできていたお金の出し入れや支払い、通帳の保管などの金銭管理が難しくなっていきます。
特に一人暮らしの高齢者や、高齢者だけの世帯では、日常生活に支障をきたしたり、思わぬ金銭トラブルに巻き込まれたりする危険性が高まります。
また、金銭や資産は生計を維持していくために重要な物であるためトラブルを招きやすく、急に「お金をとられた」と感情的に話すことが増えるなど、家族や周囲の人が混乱してしまうこともあります。

▽認知機能の低下の進行と起こりやすい金銭トラブル(初期の小さな変化に早めに気づくことが重要です!)

上記のような金銭トラブルを避けるため、「財布や通帳は家族や周囲の人が管理する方が良い」と感じるかもしれません。しかし、全ての金銭管理を本人以外が行うことで、本人が「できているのに急にお金を取り上げられた」と感じ、自尊心を大きく傷つけたり、金銭管理を全く行わないことにより、さらに認知機能が低下してしまったりすることも考えられます。

■家族や周りの人ができる、金銭管理のサポートについて

認知機能の低下の初期では、家族や周りの人がサポートすることで、金銭管理が可能な場合もあります。また、本人が安心感が得られることで、サポートしてくれる人との信頼関係を築くことにつながります。

▽無理やりお金や財布を取り上げない
本人は「うまく金銭管理ができている」と感じている場合もあります。使う分だけのお金が入った財布を管理してもらう、通帳は本人、印鑑は家族が管理し、下ろす時は同行するなど、可能な限り本人がお金の管理ができるようなサポートをしましょう。
※家族が遠方の場合でも、「買い物に行く時は3,000円持っていけば良いよ」「大きな買い物をする時は、心配だから教えてね」など、安否確認を兼ねて電話をかけるなど、家族も金銭管理を気にかけてくれている、という感覚をもってもらうことも大切です。

▽家族や周囲が関わり方について理解する
「間違っている」「盗まれていない」と否定するのではなく、まずは落ち着いて本人の話を聞くようにしましょう。
訴えは、お金や財布が見つからないことへの不安からきていることが多く、一緒に探す、見つけられるよう誘導するなどの寄り添った対応を。

▽もしもに備えて家族で話し合いをしておく
認知症になった時、急病になった時にお金の管理をどうするかなど、事前に本人を含めた家族全員で決めておくことも重要です。
エンディングノートなどを活用し、明記するのも良いです。

※家族間で管理を行うことができない場合は、成年後見制度や社会福祉協議会の日常生活自立支援事業を利用できる場合もあります。

詳しくは…当麻町地域包括支援センター(保健福祉課介護係)
【電話】84-2111

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