■所有者・町・町民それぞれの責務と役割とは?
これまで1年間にわたり「空き家対策」について連載をしてきましたが、「当麻町空家等の適切な管理に関する条例」では、所有者・町・町民それぞれの責務・役割が示されています。
▽所有者等の責務(第4条)
所有者等は、その所有し、または管理する空家等が周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、自らの責任において適切に管理するとともに町の空家等の保全に対する施策に協力するよう努めるものとする。
▽町の責務(第5条)
町は、空家等の施策に関し必要な施策を策定し、実施するとともに、空家等の管理が適切に行われないことにより、地域の生活環境に深刻な影響を及ぼすことがないよう必要な措置を講ずるものとする。町は空家等の適切な管理に関し、必要な情報の収集に努めるものとする。
▽町民の役割(第6条)
町民は、安全で良好な町内の生活環境の確保に努めるとともに、町が実施する空家等の施策に協力するものとする。町民は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼすおそれのある空家等を発見したときは、その情報を町に提供するよう努めるものとする。
「空き家」問題の一番の対策は「空き家」になる前にしっかり備えておくことです。家族と話し合う、相続対策を事前に行う、法務局や法律の専門家、役場に相談するなど、リスク軽減を図るためにも、空き家のまま放置することがないよう、できることから空き家対策をしましょう。そして当麻町に「困った空き家」が存在しないよう、みんなで心がけていきましょう!
これで本コラム「空き家の知識」の連載は終わります。1年間ありがとうございました。
・窓・壁・屋根の破損などを点検
・庭木の枝を剪定
・敷地内の清掃
・積雪に応じて雪下ろしを!
・傷まないように通気や換気を!
・排水設備(流し・トイレなど)の通水を!
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