当麻クロスカントリースキー少年団所属の浜頭冬と和わさん(取材当時当小6年)が、3月6~10日に名寄市で行われた「JOCジュニアオリンピックカップ2024全日本ジュニアスキー選手権大会」のクロスカントリー競技において、クラシカル競技(2・5キロ)で第4位、フリー競技(2・5キロ)で第7位という好成績を収め、3月14日、村椿町長と教育長に報告会が行われました。
本大会は、小学生が参加できる全国大会としては最も規模が大きなものです。昨年小学5年生だった冬和さんも選抜大会に出場していましたが、惜しくも全国への出場権は獲得ならず。しかし、その悔しさをバネに〝今年こそは"とより厳しい練習を重ねた結果が今回の全国入賞につながりました。クロカン少年団としても、個人で全国大会入賞を果たしたのは実に14年ぶりとなります。
3歳頃から、斜面を登ったり、滑ったりできる「ウロコスキー」を履いて、雪遊びを楽しんでいたという冬和さん。母であり、クロカン少年団のコーチでもある恭子さんの姿を見て、「楽しそう、自分も頑張ってみたい」と感じたことをきっかけに、小学1年生から少年団に所属して本格的にコーチのもとで練習を始めました。
冬和さんが今年クロカンにかけた練習時間は、夏季のオフシーズンは1時間半を週に4回。主に少年団のメンバーと一緒に体力づくりを行いました。スポーツジム「やわら」の柔道強化生とともに体幹トレーニングや、持久力をつけることを目的に、一定の間隔で疾走とゆっくり走ることを繰り返すインターバルトレーニングを行ったほか、休みの日には母にコーチを頼んで練習を増やすという徹底ぶり。冬季は少年団活動として1時間半~2時間を週に5日、実際にスキーを履いて長距離を走りこみ、コーチに技術指導を受けて練習したほか、夏季と同様に週1日はインターバルの日を設けて、持久力をつけることを心がけたそうです。日頃のメニューを明るく淡々と話す冬和さんですが、その内容は想像以上にハードなもの。続けるには強い意志が必要です。
「いつでも練習できる環境を作ってくれたクロカン少年団の関係者の人、つらい練習を一緒に乗りこえた仲間のみんな、地元で応援してくれる人たちのあたたかさ、そして体調管理に協力してくれた家族の存在。みんなの思いに応えたいという気持ちが自分の力につながっていました」と振り返ります。
日頃からよい結果を出すことだけでなく、共に頑張る仲間や支えてくれる人への感謝の気持ちを忘れない〝応援される選手〟の育成を目指すクロカン少年団。「今回の入賞はみんなで勝ち取った入賞です!」と満面の笑みで語るその姿は、まさに〝応援したい〟と思わせる選手そのものでした。
春からは中学生となる冬和さん。「よりタイムを縮め、さらに自分が納得できる滑りを追求していきたい」と目を輝かせました。
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