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日々勉強日々感謝(46)当麻町長 村椿哲朗

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北海道当麻町

■自然の猛威 大雨被害発生~観測史上最多雨量・当麻川「越水」
道内は7月24日、前線を伴う低気圧の通過の影響で、道北を中心に激しい雨。24時間降水量は旭川市江丹別で206.5ミリ、比布町で172ミリと、気象台観測史上最多を更新。大雨被害は当麻町にも及んだ。

当麻川越水に災害対応協定を結ぶ当麻建設協会の迅速な力、重機で大型土のう積み作業対応。町職員は手作業で、新設した防災拠点施設へ地先浸水を防ぐ土のうづくりと備蓄。消防署員も緊急対応。避難所を4カ所開設し北星公民分館、伊香牛公民分館に11世帯16人が避難されたが外は蒸し暑くも室内は涼しく、避難時にも備えるエアコン整備が間に合っていたこと、せめてもの心安めになったのであれば幸いに感じる。
令和5年度新設「地域防災拠点施設」。支援物資、資機材の備蓄を一元集約できる保管倉庫機能などをもち、土のう製作・備蓄場、越水した水を汲み上げる排水ポンプ・大型発電機、災害専用搬送トラックでの対応など、河川氾濫へ初動対応にあたった。
だが、観測史上最多の雨量を計測する中、町内河川の水位が上昇し数カ所で越水。さらには、国の管轄施設で当麻町土地改良区が管理する当麻ダム満水による、北海道管理河川である当麻川への流入の危険性が想定されたことから、人命にかかわる状況と災害対策本部で判断し「避難指示」に至る。上川総合振興局防災担当、旭川東警察署からも災害対策本部に参加いただき、情報共有、状況に応じた柔軟な連携事項などの確認、知見、プッシュ型の支援に感謝を申し上げる。
一方で、道管理河川である牛朱別川は年次計画で改修工事が進んでおり効果を発揮したが、今回の大きな被害発生は流末「当麻川」によるものが多い。この点が対策されなければ町管理河川等を改善させても、逆流、越水が発生してしまう。道に対し、早期改善対策を要望してまいりたい。

天候が回復し、雨が止んだのは24日午前11時頃。自然の猛威の前に、床下浸水が住宅6カ所で発生。水田、施設園芸ハウス、畑地への農業被害も発生し、生育が心配される状況。とても悲しい心情をお察しすると同時に、心よりお見舞いを申し上げる。
「災害はいつやってくるか分からない」。初動から情報伝達と連携、避難指示、避難所開設運営など、改善と見直しを要する部分が多くあることも認識した。治水対策など国・道・対応関係機関はもちろん、防災講話・訓練などを通して、町民皆さんとともに、もしもの事態に備える意識と力、より向上させてまいりたい。

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