あけましておめでとうございます。令和7年の新春を心からお喜び申し上げます。
町民皆さんのご理解、ご協力をいただき、当麻町開町132年の歩みが進んでいること、心から感謝を申し上げます。
終わりの見えないロシアによるウクライナ侵攻など国際情勢の混乱から、燃油・電力・物価高の影響、私たちの暮らしを直撃しています。ですが、オール当麻の力を結集し一歩一歩、前へ。町民皆さんが安心して暮らせる、持続可能なまちづくりを推し進めてまいります。
当麻町のまちづくりの根幹である基幹産業、2本柱。「かせぐ力」全道を代表する農業、「循環サイクル」推進で活性化する林業。農業、林業、基幹産業の発展なくして、連携の力なくして、当麻町の未来は、描くことはできない。その思いで、2期目の町長再選を果たさせていただきました。
開設20年、節目を迎えた日本で唯一の連携機関「農林業合同事務所」の存在は欠かせません。更新と循環、持続可能な森林管理により農地に水が、災害にも強い豊かな土壌が保たれる。農業と林業は、まさに一心同体。さらには、その豊かさを五感を通じて学び、心を育む当麻町ならではの「食育・木育・花育」のまちづくりへと、つながっています。
当麻農業には、北海道有数の食味を誇る米どころ水稲を軸に、日本に誇る、でんすけすいか、北海道一の生産量キュウリ、ミニトマトなどのそ菜、北海道一の生産量キク、バラやカーネーションなどの花き、全道・全国に誇る高品質な施設園芸作物の栽培を組み合わせた複合経営による「かせぐ当麻農業の力」があります。
常に改善と成長へ向けチャレンジ。現状に甘んじることなく、時代に合わせ変化する姿勢が大きな強みであり、当麻農業の未来には希望があふれている。将来の夢は「農家」と卒業文集に書く子どもたちが増えています。昔ながらの農作業体験から、先端技術を活用したスマート農業についても学ぶ田んぼの学校を中心に、当麻町が誇るスターそろい踏みの農作物を育てる憧れと誇りが生む「農業はカッコいい」という思い。開設10年の節目を迎えた今年、目を輝かせ泥んこになりながら学んだ田んぼの学校卒業生が、若き農業者として就農。さらにはご結婚。こんなにうれしいことはありません。
当麻農業に夢を抱き意欲的に営農、新規就農いただける環境づくり、積極的な魅力の情報発信。生産者、当麻農協、町、関係機関が連携し、全道、全国に誇れる産地の維持・発展へと力を尽くしてまいります。
全国初、農林業連携・官民連携の力「クリーンラーチ」生産のすべてを町内で。二酸化炭素の吸収、材密度が高く材積が大きくなる優れた新品種クリーンラーチ(コンテナ苗)試験的栽培に、当麻町森林組合が主体となり当麻農協が連携し挑戦。当麻農協が誇る育苗施設内で新たに導入したICT設備管理のもとで一定期間、集中管理した後、当麻町森林組合の苗圃に新設した栽培管理施設へと移され、順調に生育が進んでいます。
木育、林業の町、当麻町。「地材地消」の取り組みが、ついにここまで辿り着いた。前例のない挑戦、独自の知見を蓄えて。農林業連携によるこれまでのチャレンジが思い返され、胸が熱くなります。私たち当麻町は、社会インフラを広く支える木材の価値、産業振興と環境保全、持続可能な未来を切り開くグリーンの力を最大化し、挑戦を続けてまいります。
「地材地消」当麻モデル拡大展開。「旭川市地域材活用住宅建設補助事業」がスタート。地材地消の取り組み気運が当麻町から中核市・旭川市へ波及したこと大変うれしく、今津寛介旭川市長、旭川市へ感謝の気持ちでいっぱいです。旭川市と当麻町とが力を合わせ「地材地消」の取り組みを、北海道、日本全国へ広げてまいりたい思いです。
当麻町は、転出よりも転入者が多い社会増を実現する上川管内で数少ない自治体です。空き家・中古住宅とその土地を購入・除却し当麻町産木材を活用して住宅の新築等を行う場合、除却費用と新築町産材費用をセットで支援、補助額は最大で450万円となる「未来へつなぐ宅地循環促進事業」を展開しています。定住、空家の解消を促進する当麻モデルの一つ。官民連携の力、不動産の需要、人気の高さを生かし、危険な空家の発生を抑えたい思いです。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>