■農業関係について
水稲につきましては、上川農業改良普及センターによりますと成熟期は平年より3日ほど早く登熟が進んだため、仕上がりも平年対比で6日ほど早くなりました。収穫作業は倒伏した圃場がありましたが、早期出荷奨励もあったことから平年対比で5日早く終了しました。収量は北海道農政事務所発表の上川管内作況指数は「104」となり、当麻町においても平年よりやや多い収量となりました。品質は登熟期間の気温が高く経過しましたが、昨年よりタンパクが低く、一部の品種では胴割(どうわ)れ粒(れりゅう)がごく僅かに見られたものの、乳白粒(にゅうはくりゅう)や腹白粒(はらじろりゅう)などの白未熟粒(しろみじゅくりゅう)はほぼ無く、おおむね良質でありました。11月末現在、当麻町全体で約21万1,000俵が集荷され、うち主食用米が約17万9,000俵、飼料用米・加工用米・輸出用米は合わせて約3万2,000俵となっております。
続きまして、そ菜・花きの状況でありますが、当麻農協によりますと、そ菜全体の販売額は前年対比108%で15億円を超え、過去最高額となりました。
キュウリについては作付面積の減少により、出荷量が前年対比90%の約2,700トンとなりましたが、販売額は高単価で推移し、前年対比105%の約8億6,800万円となり2年連続で8億円を達成されました。
ミニトマトについては作付面積の増により、出荷量が前年対比で110%の約535トン、販売額は前年対比120%の約4億400万円となり、初めて4億円を超える実績となりました。
花きにおきましては、全体の販売額は前年対比88%の約1億5,000万円となりました。菊類については販売額で前年対比92%の約9,400万円、カーネーションは前年対比71%の約1,700万円で、作付面積の減少が影響しましたが、花き全体の平均単価は円安の影響による輸入切り花の品薄などにより、高値で推移したとのことであります。
次に経営所得安定対策交付金について、ご報告申し上げます。水田での転作に対して交付される水田活用の直接支払交付金は、産地交付金などと合わせて約3億9,000万円、畑作物の直接支払交付金が約9,000万円、合計4億8,000万円ほどが年内に生産者の指定口座に振り込まれる見込みであります。また大豆などの一部の数量払いにつきましては、交付額は未定でありますが、3月までに交付される見込みであります。
畑地化促進事業でございますが、8月2日に33名の方が採択され、支援金につきましては約1億2,100万円で年内には採択者へ交付される予定でございます。
■観光施設の利用状況について
本年度の観光施設については、全体の入り込み客数は8万3,618人、前年対比106.7%と若干の増加となりました。鍾乳洞については利用者数2万2,187人で前年対比14.4%の増となりましたが、フィールドアスレチックについては、利用者数1万2,581人で前年対比12.2%の減となりました。パークゴルフ場については芝の状態、また一部アリの大量発生が影響し利用者数5,437人、前年対比48.5%の減となっております。野球場、グリーンヒル運動場、テニスコートの各スポーツ施設については大会会場としての利用増加などから昨年度と比較し、いずれも増となりました。昆虫館については今年で3年目となる地域おこし協力隊による積極的な活動もあり、利用者数9,281人、前年対比11.8%の増加となり、指定管理者制度を導入した平成20年度以降、最高の入り込み数となりました。キャンプ場については一時のブームが落ち着きつつあるものの、ファミリー層を中心に人気があり、昨年度と比較し全体的に増加となりました。
■町内建設工事の状況について
令和6年度実施予定工事の12月1日現在の発注率は金額で算出しますと約93%、件数では約98%で、発注済み工事の進度率は約91%となっており、計画通り順調に進んでおります。
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