■56歳でお笑い芸人デビュー!
恵庭市出身の最年長新人芸人
HIDE(ヒデ)ちゃん(太田プロダクション)
新人芸人としては最年長となる56歳でデビューを果たしたHIDEちゃん。恵庭市出身・在住芸人として、ドラマやイベントなど幅広く活躍しています。今回は、そんなHIDEちゃんについて紹介します。
◆夢だった料理人と俳優の道
18歳まで恵庭市島松で過ごしたHIDEちゃん。高校卒業後は、夢だった料理人になるため、大阪にある調理師専門学校に進学します。専門学校を無事卒業した後は、大阪の守口プリンスホテルに中華料理の調理師として就職しました。
念願だった料理人として働く傍ら、もうひとつの夢だった俳優について学ぶため、劇団に所属します。しかし、仕事と劇団を両立することは難しく、半年ほどで劇団を退団。仕事やプライベートを忙しく過ごす中で、俳優の夢を叶えることは困難だと考えていました。
◆コロナ禍での転機
2020年頃、新型コロナウイルス感染症が流行したことをきっかけに、飲食業の将来を不安に思い、退職することを決意します。その後、福祉系の資格を取得しようと、ハローワークで紹介された京都の医療福祉専門学校に入学。ここでの学校生活はとても充実したもので、ほとんどが10代のクラスメイトとともに、体育祭などの学校生活を楽しみます。
専門学校は楽しいものでしたが、一方で、このまま福祉系の仕事に就くことが、自身の本当にやりたいことなのかと考えるようになります。このとき、10代で一度諦めた俳優になりたかった夢を思い出します。当時は、芝居もできて、人を笑顔にすることもできる俳優の西田敏行さんや武田鉄矢さんに憧れていました。目指していた「人を笑顔にすることができる俳優」という夢は、お笑い芸人になることでも叶えられるのではないかと考え、専門学校を1年で退学。当初は大阪NSC(吉本興業の養成所)への入学を希望していましたが、残念ながら不合格となり、太田プロエンターテインメントカレッジ札幌校芸人コースに入学。1年間の研修期間を経て、2024年4月にお笑い芸人としてデビューを果たしました。
◆最年長にしてお笑い芸人デビュー
デビュー後は、月に2回程度すすきので開催されるお笑いライブに参加するほか、イベントで漫才やフリップ芸を披露。今年のM-1グランプリには、養成所の同期である川内宏仁さんとのコンビ「ラッキーポテト」で出場しました。
また、10月からは地元FMe-niwaで毎週月曜日から木曜日(13時55分~14時)に放送されているラジオ番組「空耳ソラシドことわざ入門」のパーソナリティも務め、ことわざを分かりやすく解説しています。
さらに、現在NETFLIX(ネットフリックス)(定額動画配信サービス)で配信中の有村架純さん、坂口健太郎さん、生田斗真さんが出演するドラマ「さよならのつづき」にも役者として参加。このドラマは、恵庭市立図書館もロケ地となっており、HIDEちゃんは、生田斗真さんの友人役として出演しています。
現在は恵み野の障がい福祉サービス事業所のグループホームで働きながら、お笑い芸人として活動を続けるHIDEちゃん。これからの活躍に目が離せません。
●HIDEちゃん
本名「若瀬英彦」。恵庭市出身、在住。1967年10月20日生まれの57歳。2024年に太田プロエンターテインメントカレッジ札幌校芸人コース5期を卒業。
太田プロ札幌芸人では、最年長にして新人お笑い芸人としてデビュー。
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