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町内会の現状と課題

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北海道恵庭市

町内会とは、自分たちが住んでいる地域を住みよいまちにするため、自主的に組織し運営している団体です。市内には60の町内会があり、小学校区単位で8つの地区に分かれています(前記事の表1参照)。
各町内会では、ラジオ体操、夏祭り・盆踊り大会などのイベント、交通安全・防犯・防災活動などでの助け合い、地域情報や行政情報などの発信、町内清掃や集団資源回収など、さまざまな活動に取り組んでいます。
また、全市的な組織である「町内会連合会」では、研修会や活動研究大会、親睦交流会などを通じて、町内会活動に関する知識の習得や情報の共有、町内会同士の親睦・交流を図っています。市民の皆さんへは、年1回、会報誌「つなぐ」を発行し、町内会活動をPR。ほかにも、市理事者と町内会長との懇談会を実施し、情報共有・情報交換や、地域の課題解決に向けた協議などを行っています。
このように、町内会はさまざまな活動を行っている一方、近年は、少子高齢化の進展や夫婦共働き世帯の増加、地域のつながりの希薄化などにより、町内会の加入率低下(表2参照)や役員の担い手不足などの課題を抱えています。町内会は、快適で住みよいまちづくりのために活動しているだけではありません。災害時などの困難時に、近くにいる人同士で助け合える関係性を築くうえでも大きな役割を果たしていることから、これらの課題による今後の運営や活動に対する影響が懸念されています。

◇市内町内会加入率の推移(表2)

◆市の取り組み
市では、町内会活動を支えるため、活動全般に対する交付金や地域会館の維持管理に対する補助金など、さまざまな支援を実施しています。また、今年度から新たに「町内会活動活性化事業補助金」を創設しました。3年間の試行事業ではありますが、町内会が抱える課題を解決するための事業に対して支援するもので、補助金を活用した事業実施による町内会活動の活性化が期待されます。
現在、町内会によっては、公式LINEやホームページによるPR活動を行っているほか、回覧板のデジタル化を検討するなど、時代に合わせて町内会の運営や活動が変化しています。
デジタル化は、現代のニーズや生活様式に合致し、より多くの世代になじみがあることから、町内会活動の告知や報告などのPR活動の有効な手段です。また、組織運営における負担の軽減にもつながることから、市も町内会連合会と協議を進め、町内会活動のデジタル化について支援を行いたいと考えています。

■町内会に加入しませんか?
町内会は、地域にとって大切な存在であり、日ごろから地域の住みよい環境のために活動しているだけでなく、災害時や困ったときに助け合うための「つながり」でもあります。
地域を住みやすくするのは、その地域に暮らす皆さんです!まずは一度、町内会活動へ参加してみませんか?

問合せ先:生活環境課
【電話】33-3131(内線1185)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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