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まちと、人と。[岩城憲史朗(いわきけんしろう)さん]

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北海道愛別町

■「-続けることで見えてくる楽しさ-」
愛別町、この小さなまちで懸命に自分と向き合い、練習を重ね、大きな舞台へと活躍の場を広げている岩城憲史朗さん。この春、愛別中学校へ入学され、今後ますますの活躍が期待される憲史朗さんに今回お話しを伺った。

◇『楽しんでやる』という強さ
令和5年3月25日から29日、長野県で開催されたJOCジュニアオリンピックカップ2023全日本ジュニアスキー選手権大会に出場された憲史朗さん。大会に出場するにあたり、仲間たちから多くの激励を受け、アルペン競技K1男子大回転で第4位、K1男子パラレル大回転では第8位の成績を収められた。この大会を、「周りが上手い人たちだらけで楽しかった。」と振り返る憲史朗さん。「スタート地点に立った時もプレッシャーを感じたり、緊張することなく、いつもどおり滑ることができた。」と話す。
また、憲史朗さんはスキーのほかに野球でもその才能を発揮している。小学生の頃は愛別野球少年団に所属し、ピッチャーとして活躍。小学6年生の頃はキャプテンとして仲間をまとめた。「僕の学年は少年団に入っていたのが自分だけで、一人で全員をしっかり見て、声掛けをしていくのは難しいから、何でも自分から積極的にやって、自分の背中でこうやってやるんだ、というのを後輩たちには伝えてきた。」とその思いを語ってくれた。その頑張りは愛別野球少年団だけにとどまらず、旭川選抜の選手としても選出され、2022北海道学童軟式野球都市対抗戦では旭川選抜チームの優秀賞に選ばれるなど、町外のチームでも活躍を見せた。

◇見守り、応援する親の思い
今回、お母さんのかおりさんからもお話しを伺った。憲史朗さんのことを、「何事もコツコツと積み上げるタイプ。親から見て、よく飽きないなぁと思うこともあるほど努力を重ねられる子。」と話す。そして、「子どもがやりたいと思うことはさせてあげたい。ただ、約束事として、何かを始めたらキチンと続けようという話はしています。小学生で始めたら小学6年生までは楽しみながらやってみよう。その次は、またその時に考えようという話をします。」と岩城家の子育てに対する考え方を教えてくれた。
『楽しみながら続ける』、この思いを素直に受け止め、憲史朗さんは、「スキーも野球も、一度も辞めたいと思ったことはない。楽しく続けられている。」と笑顔を見せてくれた。

◇まちの良さ
愛別町は小さなまちのため、子どもたちの人数も少なく、できるスポーツなどが限られてしまうという面もあるが、「愛別は周りの皆さんがとても親身になってくれる。スキーにしても野球にしても、コーチや監督など、皆さん熱心に、そして大切に子どもを育てていただいている、ということをとても感じます。この優しさが、愛別ならではなのかなと思っています。」とかおりさんは話してくれた。
愛別町は小さなまちだからこそ、地域住民同士のつながりが深く、子どもたち一人ひとりに多くの方が関わることができる。かおりさんの言葉を受けて、改めて、愛別町の良さであるまちの人たちの温かな結びつきを感じることができた。

◇広がる未来
「そんなに深くは考えていないけど、将来は指導者になりたいという思いが強い。」と話す憲史朗さん。自分が選手として取り組み、さまざまな経験を重ねてきたことで、指導者の道に興味が湧いてきたそうだ。また、春からは中学生になったことで、「勉強も頑張らないといけない。」と、はにかみながら答える可愛らしい姿も見せてくれた。

日頃の努力が実を結び、今回素晴らしい成績を収められた憲史朗さん。今後の活躍や成長もぜひ見届け、応援していきたい。

▽岩城憲史朗さん。
愛別中学1年生。小学2年生の頃に少年団のコーチから勧められアルペンスキーを始めた。そのほか、小学1年生からピアノ、小学3年生からは野球を始めるなど、さまざまなことに興味を持ち、現在も楽しみながら取り組まれている。

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