■今月のテーマ「肥満の仕組みと脳の関係について」
近年、若い男性や子どもの肥満が増えています!!
◇肥満の仕組みは?
皆さんの体には「脂肪細胞」という細胞があります。昔は現代のように食べ物がたくさんなかったので、脂肪細胞にエネルギーを蓄え、飢餓に備えていました。その仕組みは現代も機能しています。
飽食の現代では、蓄える量も増えてしまいます。その結果…
〈普通体重〉
・BMI18~24.9の脂肪細胞
・直径60~90ミクロン
食べる量が多いと、脂肪細胞を大きくして蓄える。逆に少ないと通常のサイズに戻る。
〈肥満〉
・BMI25~29.9の脂肪細胞
・直径150ミクロン
食べる量が多く一定の大きさまで膨らむと、脂肪細胞の数を増やす。一度増えた細胞は減らすことができない。
〈高度肥満〉
・BMI30~の脂肪細胞
◇食べても食べても満腹にならない、食欲が止まらない!ということはありませんか?
(1)食べ物を食べると脂肪細胞からレプチンというホルモンがでます
→(2)食欲は脳の視床下部でコントロールしています
→(3)必要量を食べた時、満足感を知らせてくれます
→(4)脂肪細胞が多くて、たくさん分泌されると間違った信号が送られ、満足しない脳になってしまいます
→すると、食欲が抑えられなくなり、もっと食べたくなるのです!!
▽清光管理栄養士
食欲をコントロールするには、食物繊維の量がポイントです!食物繊維は、野菜・きのこ・海藻に多く含まれています。野菜だと、成人では350gが必要です。
※詳細は、本紙P.6をご覧ください。
問合せ:保健福祉課保健推進係
【電話】6-5111(内線135)
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