町の安全を守るために、身を挺して活動する消防団。その姿は、火災や災害時の時だけでなく、常に私たちの日常を支える大きな力となっています。
地域を守るために尽力する消防団が果たす役割とは。そして、その消防団を支えるために私たちができることとは…。多くの方々が知っているようで知らない消防団の魅力とその重要性、実情について迫っていきます。
■消防団とは…
消防団は、「自らの町は自らで守る」という郷土愛護の精神に基づき、普段はそれぞれの仕事を行っている住民が、火災、風水害、震災等の災害発生時に消防団員として消防活動を行う非常備の消防機関です。活動は、消火活動や自然災害時の救助活動などの災害発生時だけではなく、地域における消防防災のリーダーとして地域に密着し、防火訪問による防火指導等を行うなど、平常時から地域の防火、防災力の向上を図り、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っています。
■愛別消防団(R6.4.1現在)
愛別消防団には消防団本部と各分団の組織があり、各分団は4つの管轄区域に分けられています。
■愛別消防団の歴史
明治40年頃、愛別村防火組合が創設され、愛別消防団の歴史が始まりましたが、その後の明治44年5月17日、失火により住宅や寺、学校などを含む市街地約70戸、山林約100haが焼失する大火が発生しました。この大火を契機に公設消防組の設置が強く求められ、大正4年に「公設愛別村消防組」が正式に認可されました。
以来、幾多の変革を経ながら、地域の安全を守るために尽力してきたこの歩みが、現在の消防団へとつながっています。
■愛別消防団員数の変動
全国的に消防団員の高齢化が進む中、それに伴う退団者数の増加や若年層の入団者の減少等により、消防団員は減少傾向にあります。
愛別町の消防団員数の移り変わりは、右図のとおりです。平成22年度から令和6年度にかけて、消防団員の定員数に対する在籍団員の割合(充足率)には変動があり、特に近年は一時的な回復が見られたものの、全体としては減少傾向にあります。また、最近の充足率には波があり、団員数の安定的な確保が大きな課題となっています。
・4月1日現在の団員数
・平成31年:条例改正により定員数減
■愛別消防団の活動実績(H31以降)
※消防職員のみでの対応が困難な災害発生時、消防団員が出動します。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>