町民の皆さま、新年あけましておめでとうございます。令和7年の新春を健やかにお迎えのことと心よりお喜びを申し上げます。私も町長に就任してから4度目の新年を迎えることができました。令和3年4月に町長に就任してから、早いもので3年と8カ月が過ぎました。公約として掲げた事業の実現に向け、職員と共に一生懸命取り組んでまいりました。
令和2年に世界各地で広がりをみせた新型コロナウイルス感染症は、令和5年5月に5類へと移行してから、徐々にコロナ禍前の日常を取り戻し、昨年の「きのこの里フェスティバル」では、約8,000人の方々にご来場いただくなど、以前のように活気のある生活が戻ってきていることをより実感できるようになりました。
一方で、世界各地において、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争がいつ終結するかの見通しがたっておりません。戦争の被害に遭うのはいつもお年寄りと子どもたちです。
また、地球温暖化の影響で、自然災害も多く発生しております。昨年7月23日夜半から朝にかけて、愛別町上空に「線状降水帯」が発生し、180mmを超える雨が降りました。朝3時半に愛別川が氾濫注意水位を超えたため、災害対策本部を設置し、厚生・本町4区・北町2区の住民の皆さまに避難指示を発令し、総合センターに避難所を開設しました。この件について、マスコミ各社からの取材があり、全国的にも広く放送されたことで、多くの皆さまからご心配とお見舞いのお電話をいただきました。
夏は気温も高く暑い日が続きましたが、夜温が低く推移したことから、葉で光合成されたでんぷんを穂粒へ送ることができ、味の良いお米が収穫できました。小・中学校の子どもたちも暑さに耐えながら勉学に励んでくれており、各教室にエアコンを急ぎ設置し、学習環境を整えることができました。
昨年は、愛別町開拓130年の年でありました。町民の皆さまのみならず、旭川・札幌・東京ふるさと会の皆さまにもご参加いただきました「タイムカプセル開封セレモニー」や「まちづくり講演会」をはじめ、130人の町民が歌や舞踊を披露し盛大にお祝いした「芸能フェステイバル」などの記念行事を開催し、愛別を開拓してくださった先人たちに感謝するとともに、町の未来に向けて心を新たにいたしました。
今日、少子高齢化の影響で「消滅自治体」が増えるであろうとの声が多く聞かれますが、愛別町に寒い北風が入り込まぬよう、温かい太陽の光がたくさん差し込むような町を築いていこうと考えております。新しい年を迎えるにあたり、町を預かる者として、愛別の歴史を振り返りながら、引き続き「持続可能なまちづくり」を進めてまいります。
結びに、令和7年がすべての町民の皆さまにとって良い年となりますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
愛別町長 矢部 福二郎
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