■東京から新ひだか町へ移住 高嶋仁(ひとしさん)(72才)
昨年の春に、東京から新ひだか町へ移住。趣味のDIYを生かして、みついし温泉蔵三内のドッググランピングキャビン「わんぞう」にフォトスポット『ピンクのドア』と『わんちゃんドア』を作りました。
古書の修復作業も趣味の一つ。今までは和紙に書かれた本を修復していましたが、次は洋書の修復にも挑戦するため勉強しています。
▽移住のきっかけ
東京に住んでいた時に、偶然、雑誌で北海道の不動産広告を見つけ、日高地方のことは全く知りませんでしたが、値段が安かったことと北海道への憧れもあり、平成29年の夏にこの町を訪れました。売り出されていた住宅はボロボロでしたが、海や川など自然豊かな景色や夏でも涼しい気候が気に入り、趣味のバイクいじりやリフォーム、野菜作りなどを楽しめそうだと感じ、物件の購入を決めました。
それからは、年に数回訪れては、住宅内の修理や草刈りなどを行い、昨年の春から新ひだか町での生活をスタートさせました。
▽趣味を楽しみながらの生活
新ひだか町で新しく生活を始めるにあたり、趣味の工具や本など荷物も多かったので、東京と北海道の間を軽自動車とフェリーで7往復するなど、引っ越しが終わるまで3か月くらいかかりました。住宅や物置のペンキ塗りは、昨年の春からやり始め、夏の終わりには完成しました。
こちらでの生活を始めてから1年が経過しましたが、夏はカラッとしていて蒸し暑さがなく、冬も雪が少なくとても過ごしやすいです。白鳥が飛来する様子など、東京で見ることができない風景も楽しんでいます。町内にはお店なども多くて買い物にも困らないし、職場への移動も車で40分かからないので不便さは全く感じません。今は家庭菜園やリフォームなどの趣味を楽しみながら過ごしています。
▽「わんぞう」のフォトスポット制作へ
移住してからはご近所の方が作業を一緒に手伝ってくれて、いろいろと親切にしてくださり、少しずつですが交流する機会もできました。
そんな中で、みついし昆布温泉「蔵三」へ誘われて行った際に田村総支配人を紹介されました。田村総支配人から「ドアのフォトスポットを建てたいのだけど、高嶋さんできませんか」と相談され、当時は仕事もまだしていなかったし、面白そうだと思い引き受けました。
ゴールデンウィーク頃までにできればとの希望もあり、インターネットで調べてイメージを考え、もらった廃材を利用して一から手作りし、4月の中頃に『ピンクのドア』が完成。「犬用のドアもあったら面白いよね」という田村総支配人との会話から、隣に犬用サイズの『ワンちゃんドア』も建てました。自分が作ったもので、訪れたお客さんが楽しんでくれたらありがたいし、これからもできることがあれば挑戦したいです。
◆人柄や活動について
みついし昆布温泉「蔵三」 田村直人(なおと)総支配人
高嶋さんは、多才な趣味と行動力があり、マニアックでとても面白い人です。蔵三にフォトスポットを作りたいと考えていたときに、自分で家のリフォームなどをしている高嶋さんの姿を見かけ、地域の人の趣味や特技を生かして作るのも面白いと思い、蔵三にお客さんとして来てくださった際に声を掛け、フォトスポット制作の話をすると、とても快く引き受けてくれました。これからも、趣味を生かして地域で活躍してほしいと思います。
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