■新十津川町長 谷口秀樹
皆さま、新年あけましておめでとうございます。
令和7年の輝かしい新春を、清々しい気持ちでお迎えのことと、謹んでお慶び申し上げます。また、日頃から、深いご理解と多大なるご協力を賜り、心より感謝申し上げます。昨年の基幹産業である農業を振り返りますと、とりわけお米は、作況指数が「103」のやや良、品質も一昨年と比較して非常に良かったとのことで、農業関係各位のご尽力が結実した年でありました。
農業のまちとして、引き続き、農業者の匠の技とスマート農業を活用した、データに基づく栽培管理を融合し、省力化と高品質化に向けた農業を実現するよう支援してまいります。
さて、令和4年に策定した第2期新十津川町まち・ひと・しごと創生総合戦略は、「子育て支援と教育を核とした子どもの笑顔があふれるまち」を目指すべき姿として、これまで定住促進対策や学校給食費無償化などの子育て支援対策を着実に進めてまいりました。
この着実な取組により、昨年、株式会社リクルートによる「SUUMO住み続けたい街ランキング2024北海道版」において、「子育て環境が充実している自治体」、「教育環境が充実している自治体」の2部門で1位を獲得しました。
このような評価をいただいたことを大変うれしく思う一方で、この結果に満足することなく、住んでいる方々には、「今後も住み続けたいまち」、住まれていない方々には、「選ばれるまち」となるよう今後も精進してまいります。
昨年は、ドローンを核としたまちづくりの実現に向け、新十津川町ドローンプロジェクトが本格的に動き出しました。
昨年1月に開校したドローンスクールでは、国家資格である1等及び2等無人航空機操縦士の資格を8名が取得され、また、ドローンを活用した測量などの専門的な技術を学ぶ領域専門コースにおいて、8名が受講され、ドローン関連の交流人口数に一定の成果を挙げたところでございます。
物流事業では、拠点配送として昨年8月の期間限定でキャンプフィールドにバーベキューセットの配送を実施したほか、町内の飲食店のご協力により宅配サービスを開始いたしました。今後も買い物代行サービスの検討などを進めてまいります。
そのほかに、ドローンフェスタの開催やイベントでのブース出展などを実施し、町民の皆さまにドローンを身近なものとして実感していただけたと考えております。
本年もプロジェクトに基づき、ドローン活用に取り組んでまいります。国が宣言する「2050年カーボンニュートラル」「脱炭素社会」の実現に向け、昨年度から様々な取組を展開しました。小学生から高校生までを対象とした環境保全学習会の開催や循環型社会PRイベント「エシカルミーツ新十津川」を開催し、町民の皆さまに環境と未来を考えていただく場の創出を図りました。本年も引き続き脱炭素社会の実現に向けイベント等での周知を進めてまいります。
さて、本年の干支は巳であります。脱皮し強く成長するへびのように本町においても、現状に満足することなく「対話を通じて物事を進めていく大切さ」をモットーに町民の皆さまとの対話を通じ、本町が更に飛躍するようまちづくりを進めてまいりますので、本年もより一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
■新十津川町議会議長 小玉博崇
新年明けましておめでとうございます。
令和7年を迎え、町議会を代表し謹んでごあいさつ申し上げます。
町民の皆さまにおかれましては、新年を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げますとともに、平素から町議会に対しまして深いご理解と温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、今期策定した『議会活動基本計画』に基づき、議会活動の充実、強化のため、さまざまな取り組みを実践してきた年でありました。
主なものとしては、災害時等における議会機能維持に向けた体制整備を図ることを目的に、議会業務継続計画を策定いたしました。この計画は、災害や緊急事態において指揮命令系統を確立するとともに、議会としていち早く万全の体制を整え、議会業務を円滑に継続するための指針となるものでございます。今後においては、計画に基づいたシミュレーションを行い、適宜アップデートを重ねながら、もしもの際に備えてまいります。
また、広報広聴活動として、開かれた議会を実践するため、議会広報を年4回発行したほか、議会SNSでも、議会活動をお知らせするとともに、令和6年度は、定例会の一般質問等の模様を試験的に映像配信する取り組みも始めました。これにより、議会の活動がより多くの方々に伝わり、関心を持っていただけることを期待しています。
広聴活動としては、町民との対話の場「かたるべサロン」を年8回実施し、地域の皆さまとのコミュニケーションを深める機会を設けました。
また、「くるま座ミーティング」と称し、行政区長やJAピンネフレッシュミズ、社会福祉協議会との対話を行いました。これらのミーティングでは、地域の課題やニーズについて意見交換を行い、今後の施策に活かしていく所存でございます。そして、令和7年に入ってからは、中学生や高校生とのくるま座ミーティングも行う予定です。若い世代の声を聞くことで、未来に向けた町づくりに役立てていきたいと考えています。
加えて、昨年町民の皆さまと8回の協議を重ねてきました議会モニター制度については、一定の方向性が見えてまいりましたので、令和7年度に試行的に実施したいと考えております。この制度は、議会の運営や活動について町民の皆さまからの意見をいただき、より良い議会運営を目指すものです。モニターの皆さまには、議会のさまざまな活動に参加していただき、その感想や提案をお寄せいただく予定です。これにより、議会と住民との距離を縮め、透明性のある運営を進めてまいります。
私たち議会は、本年、任期折り返しの時期を迎えます。この節目を機に、これまでの活動を振り返りつつ、今後の課題に真摯に向き合い、地域の発展に寄与できるよう努めてまいります。引き続き、皆さまからのご意見やご要望をお待ちしております。
結びになりますが、本年が皆さまにとって、健康で、喜びと幸せに満ちた一年となりますことを心からお祈り申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
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