町長室からこんにちは

17／21

新得町長　浜田正利

数字から見た新得町の姿について三点報告します。

一点目は、令和2年に実施した国勢調査等の各種統計数値の取りまとめが届きましたのでお知らせをします。なお、(　)内は10年前(平成22年)と現在の比較です。まず、人口5,817人(△836人)の内、15歳未満591人(△102人)、15歳～64歳3,027人(△822人)65歳以上2,199人(88人)、出生28人(Δ8人)死亡91人(△21人)、転入269人(△41人)、転出361人(△3人)になっており人口減少のなかで少子化・高齢化が見えます。
他に、昼間人口5,922人(△857人)、納税義務者数(所得割)2,593人、新得町から他の市町村へ通勤している方が391人(△19人)、新得町に他の市町村から通勤している方が569人(△12人)とありました。人口は減っても働く方は多く、他の市町村からの通勤者が相当数存在している事が分かりました。今後の政策に反映できないか悩んでいるところです。

二点目は、一戸建て住宅への入居を希望する方の声を聞く機会が多くあります。新しいアパートの人気もありますが、建築費が高くて新築住宅は建てられないけど中古住宅を購入したい方、賃貸でも一戸建てに住みたい方の需要があると感じています。町内の空き家対策として何とか戸建て住宅の再利用の政策展開が出来ないか悩んでいるところです。なお、参考までに、町で把握している一戸建ての空き家は181戸になります。

三点目は、新得町民経済計算推計(町内の総生産額等を推計したもの)という統計の作成報告(平成20年度から令和元年度分)がありました。(　)内は、平成22年度と現在の比較です。令和元年度の町内総生産額は約250億2千万円(39億7千万円の増)、そのうち第一次産業では約22億2千万円(6億7千万の増)、第二次産業では約31億6千万円(8億7千万円の増)、第三次産業で約194億円(24億3千万円の増)となっております。町民の皆さんの生活にどの程度寄与されたのかまでは判断はできていませんが、今後も一つの目安として統計作業は継続していきたいと思っています。

先日、今年の農作業は例年と比べてかなり早いとのお話を伺いました。作物に差があるようですが、結果として、収量や品質が良ければと願っています。なお、酪農経営については依然として厳しい環境が続いており、生産者団体(農協含め)、北海道町村会など自治体としても持続できる生産体系を国、北海道に要望を進めています。