新得町長 浜田正利
最近の新聞記事より二点お伝えします。
一点目は、令和3年3月に起きた、旭川市の中学校2年生がいじめが原因により自殺をした問題についてです。9月13日に公表された再調査結果について報じた新聞各紙の記事全てに目を通すと、学校、教育委員会、病院、警察など様々な切り口から報告書がまとめられていました。いじめ問題は未然に防ぐことが第一ですが、仮に新得町で同様のことが起きた場合、まずは正面から向き合って、誠心誠意・丁寧な対応を行っていきたいと思います。
また、令和4年9月に森町で起きた、子ども向けゴーカートの体験イベント開催中に、カートが見物スペースに突っ込み、男児一人が死亡した他、男児二人がけがをした事故について、子を亡くした両親の現在の心境が新聞記事になっており、心苦しく思うのと同時に、主催者の安全配慮が足りない印象を受けました。
二つの痛ましい事件・事故から感じるのは、軽々しく発言が出来ない重たい気持ちになったと同時に、町の宝である「子どもを守ること」を肝に銘じたところです。
二点目は、「北飛翔III」の公演についてです。今年は東根市友好都市提携30年を迎え、更なる友好の輪が拡がることを願い、様々な取り組みを進めており、その中で記念式典の前日である11月5日に公演する、町民有志による開拓劇「北飛翔III」の実行委員会立ち上げの記事が新聞に掲載されました。
東根市との繋がりは、昭和54年8月に新得町開拓の祖である「村山和十郎翁」の調査のために、新得町職員が東根市を訪れたことがきっかけのようです。その後、村山和十郎の活躍を紹介した戯曲集「峠の小春」を発表した東根市在住の故大江権八さん(元教員・高崎地区の公民館長)が仲介となり、当時の東根市長と新得町長がメッセージを交換したことがきっかけで、友好が一層深まっていったと言われています。「北飛翔」は東根市民の皆さまによって平成8年9月に公演され、その後の平成26年11月には、新得町民手作りの「北飛翔II」の公演、そして今回の「北飛翔III」の公演へと繋がります。
広報が届く頃は、本番まで残すところ20日となっており、熱の入った練習が続いていると思います。公演当日は多くの皆さまにお越しいただき、歴史の重みを感じていただければと強くお願い申し上げます。
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