◆歴史を紡ぐ「北飛翔」
新得町と山形県東根市との友好都市提携が30周年の節目を迎え、11月5〜7日の3日間、東根市土田正剛市長ら東根市訪問団が来町しました。
5日は、町公民館大ホールで町開拓の祖である村山和十郎の激動の生涯を描いた戯曲を、映像語り劇にアレンジした「〜絆を結んで〜北飛翔III」が公演されました。
「北飛翔III」は、和十郎の直系家族で5代目の玄孫(やしゃご)に当たる村山和也さんをはじめとし、小中学生、町役場職員などの出演者のほか、劇に携わるスタッフを含めると、合計50人の町民で作り上げました。公演当日は約300人が鑑賞し、過去の先人たちへ、思いを馳せました。
▽北飛翔って?
明治32年に山形県高崎市(当時は高崎村)から13戸を率いて新得に入植した村山和十郎の生涯を描いた戯曲で、平成26年には新得町郷土研究会が原作を基に脚本を再構成した「北飛翔II」が新得町で公演されています。
◆変わらぬ友好を誓う
6日は、町役場前で記念植樹を行い、東根市訪問団一行と浜田町長、長野議長、友好協会鈴木副会長が東根市より寄贈されたさくらんぼの苗を植えました。
その後、町公民館で記念式典と交流会が開催されました。浜田町長は「先人の不屈の開拓者魂が町の発展の礎を築き上げた。30周年を契機に友好の輪がより一層広がることを祈念する」と式辞を述べ、土田市長は「ここまで友好を深めることができたのは、これまで交流に関わって頂いた、皆さんの熱意と尽力のおかげ」と祝辞を述べました。友好都市提携30周年記念品として、新得町はSL、東根市はさくらんぼがデザインされた、記念のマンホールを交換しました。
狩勝高原太鼓保存会による力強い演奏で幕開けした交流会は、両市町関係者約100人が出席し、親睦を深めたのと同時に、未来永劫変わらぬ友好を誓い合いました。
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