新得に根を張り、生きる人たち ふるさとの顔 No.435

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國分　芳美(こくぶん　よしみ)さん(78歳)

「50年以上ヤクルトレディを続けています。」配達先の方と、いつも笑顔でお話をすることが、楽しみだと語る國分芳美さん。
幼い頃は音更町の農家で育ち、学生時代は毎日のように農家の仕事を手伝っていた。結婚をきっかけに、21歳のとき新得町へ移住。その後、2人の子どもが生まれ、4人家族で暮らしていた。
2人の子どもを保育所に預けられるようになり、ヤクルト販売所の前任者から誘われたことがきっかけで、26歳でヤクルトレディになった。「入社してから35年間、雨の日も、雪の日も、自転車で配達を続けて、多いときは1日で100〜120軒ほどの配達を担当していました。ここまで健康でいられるのは、あの頃、自転車で配達していたからですね。」
配達件数が増えたことや怪我をする危険性から、自動車での配達に変更し、現在は1日に50軒ほどの配達を担当している。保健福祉課からの依頼で、配達と併せて高齢者の安否確認を行い、声かけ運動を心がけている。
昭和51年、ヤクルト世界大会に参加した國分さんは、販売実績や事業発展に貢献した方へ贈られる、最も名誉な【代田賞】を受賞した。「嬉しい気持ちと、さらなる事業発展に貢献したいという思いが芽生えました。」
昨年のヤクルト世界大会にも参加し、勤続50年の方に贈られる【永年功労特別表彰】を受賞した。「仕事をする上で苦労はなく、この仕事が好きだから50年間続けてくることができました。ヤクルトレディのモットーは笑顔で配達することなので、皆さんと笑顔で話し、交流を深めることができて嬉しいです。」
休日は、友人と食事に行ったり、手話コーラスや新得音頭保存会、にこにこクラブ等で活動をしている。「友人たちとお話をしたり、クラブ活動をしている時間は楽しくて、良い息抜きになっています。」

國分　芳美さん(新栄)
昭和20年8月11日生まれ
音更町立昭和小学校卒業、音更町立稔中学校卒業。
昭和40年に辰男さんと結婚し、新得へ移住。
娘が2人、孫が5人。
昭和46年からヤクルトレディになり、今年で53年目を迎える。