新得町長 浜田 正利
町民の皆さまの様々な活動が、新得町を支えておりますが、今回は町づくりの一つとして町外の方との関わりについて報告します。
一点目は、空き家対策についてです。現在、町内に約200軒の空き家があり、その中には今後の利用見込みが無い空き家も相当数あると聞いております。通常であれば、空き家所有者と利用を希望する方の当事者同士で話を進めていきますが、対応がなかなか進んでいないのが現状です。
そこで、今年から明治大学の学生の皆さまの知恵をお借りし、数年かけて空き家対策を進めることにしました。どの程度対応出来るかは読めませんが、今年はモデルケースとして2、3件の対応を目標としています。空き家の対応状況を見ながら、折を見て町民の皆さまと懇談の場を設けられればと考えています。
二点目は、7月12日から1年間、韓国人の女性を国際交流員として、役場地域戦略室に配置しました。目的は「国際的な交流を深め地域の活性化につなげる」事ですが、役場職員はもちろん、町民の皆さまとのコミュニケーションにより様々な分野で、次に繋がる化学変化を期待しています。
なお、ピアノが得意な方なので、町民の皆さまの前で演奏する機会を設けたいと考えています。
三点目は、7月27日から30日の4日間、厚生協会わかふじ寮との繋がりから、聴覚に障害のある方のバスケット競技「デフバスケ」の女子日本代表(選手11名・スタッフ6名)が本町で合宿を行いました。デフバスケ女子日本代表は、今年の9月に開催される「アジア太平洋選手権大会」や、来年11月開催の「東京2025デフリンピック」に向けて、サホロアリーナで帯広畜産大学や帯広南商業高校と練習試合を行いました。
合宿の期間中、ふれあい盆踊りへの参加や施設入所者・手話条例推進会議委員との交流、夏休みなかよし学習塾での子どもたちとの交流など、多くの町民の皆さまと親交を深めました。日本代表の活躍を期待すると共に、これからも手話のまち新得を一緒に盛り上げていただければと思います。
また、今回の日本代表合宿にかかる費用のほとんどが、選手・スタッフ個人の負担のようです。町やわかふじ寮等からも支援をしておりますが、町民の皆さまからも暖かいご支援をお願いします。
小麦の収穫が7月15日から始まり、25日に終了したとお聞きしました。本町のここ数年の小麦の収穫時期を振り返ると、令和4年は8月上旬、令和5年は7月28日に収穫を終えており、年を追うごとに収穫時期が早まっていることが分かります。同じ北海道でも天候に恵まれず、農作業が進まないとの声もあり、改めて北海道全体が「恵の出来秋」を迎えることを強く願うところです。
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