ケアを行う方もケアを受ける方も元気になるために!
◆これからのケアを地域で支えるには?
ケアを行う家族は、同居・別居の両方ともに含みます。人が人をケアすることは、介護・判断・意思決定・配慮(見守り・気にかける)することです。近所・知人・友人など、ケアを気にかけてくれている家族以外の地域の方も含まれます。これまでは、ケアを受ける方が支援の対象と考えられていましたが、これからは、ケアを行う方も、大切にされるべき存在です。地域全体でケアを理解しよう。
誰もがいつかは、ケアを行う・ケアを受けるかもしれないとして、ケアを行う方を優しい気持ちで、ケアを行う方の話をよく聴き・思いを受け止めましょう。時にアドバイスは傷つけることもあります。
なにより聴いてもらえると心が軽くなり、安心して生活できる地域に。地域の皆さんの理解を。
◆ケアのサポートはあるの?
▽家族にしか出来ないケア・外部の方のケア
「自分が頑張らなきゃ」「急に体調変化したら、どうしよう」等、ケアを行う方は、一人で介護を抱えるつもりはなくても、介護不安がおきがちです。ケアを行う方も、ケアを受ける方も元気になるために、地域の社会資源・介護保険サービスの人達とつながりましょう。
▽相談を活用しよう
介護保険利用も含め、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しましょう。
▽福祉用具を活用する
福祉用具を活用すると、介護負担軽減だけでなく、ケアを受ける方の生活範囲が広がります。
▽訪問診療・訪問看護
医学的視点から、心身の状態を相談できると、ケアを行う方の悩み・混乱が整理され、介護の力に。
▽ショートステイ
最短1日から長期間、介護施設・病院などへ宿泊できる介護サービスです。ある一定期間の休息をとり心身をリフレッシュして、介護負担の軽減に。
▽ふれあい支援員を活用する
高齢者や障がい者等、並びにその家族を支援するために、研修を受けたボランティアさんが自宅を訪問し、話し相手や趣味活動を一緒に行います。
▽デイサービス
朝から夕方まで外出して、ケアを受けます。ケアを行う方は休息時間を、ケアを受ける方は、何かに楽しむ等、社会性発揮の機会になります。
▽訪問介護
ホームヘルパーが身体的介護や生活援助を行います。
◆ケアを行う方はストレスに気づきにくい?
ケアを行う方は、自分の生活が後回しになり、自分の状態に気づきにくいです。下記の表で、あてはまるところはありませんか。
ご自身のストレスを振り返りましょう。
『ケアを行うあなた自身のセルフチェック表』
・夜は眠れていますか?介護サポートで寝られないことは?
・ごはんは、食べられていますか?
・心穏やかに毎日を過ごせていますか?
・家族など誰かに協力してもらえない?
・変わっていく親・家族の姿がつらい?
▽ケアのポイント
・ケアを行う方の生活習慣(食事・運動・睡眠・ストレス対処)を整える。
適切な生活習慣は、疲労防止だけにとどまらず、ケアを行う方の健康が維持できます。
・ケアをふかん的にとらえてみる。ケアの方法に正解や答えはありません。
「本人のために」と家族が考えた選択がベストと自信を持ちましょう。
・ケア以外の自分の時間を持てることは、ケアとライフワークバランスを保つためにも必要なことです。ケアは生活の全てではなく一部です。ケアの他にも、音楽を聴いたり、人と出会い、外出し、人生を楽しむことが生活です。ケアを行う方には、ケアを受ける方とは違ったニーズがあることを周りの人も気づきましょう。
大切な人をケアしているあなたも大切な人です
ケアを行う方も、ケアを受ける方も、リラックスできること。
ケアを行う方も、自分を許し生活を楽しむことは良いこと。
発行元:新得町地域包括支援センター
保健福祉課在宅支援係
【電話】64-0533/【FAX】64-0534
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