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UPDATE!!地域おこし協力隊

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北海道新篠津村

○今月の担当
早瀬 慶四郎

◆私たち新篠津村のこれから

9月1日、千歳市で次世代半導体の製造を目指すラピダス(東京)の起工式が行われました。投資総額5兆円規模の壮大なプロジェクトが始まった訳ですが、国も700億円もの開発費を拠出し期待感はとても大きいです。しかし、量産化が軌道に乗る為にはまだまだ大きな試練があるとも思われます。

私は30年ほど前、前職の地銀東京事務所勤務時代に、北海道への企業誘致活動に大きなやり甲斐を感じ、国内の企業回りに奔走していました「北海道の地域活性化の為には、技術が地元に根付くような物作り企業の誘致が不可欠」との強い思いがありました。

トヨタ関連の担当者の話で印象に残っていることがあります「北海道の人は大らかでさっぱりしている人が多いようですが、地場企業は揉まれ方が足りないのか、すぐに『ウチでは無理です』と諦めが早いようです。愛知県や静岡県の協力企業は『何とかやってみるので、ぜひウチにやらせてください』と言います。せっかく、北海道の企業を使おうにも、結局本州の協力企業を連れてくるしかないのです」とのことでした。その後間もなく、バブル崩壊、工業団地開発の三セク破綻、拓銀の破綻が怒濤のように押し寄せ、苦悩したことも記憶に新しいです。

水産業の200カイリ問題、産炭地域の衰退に端を発し、今だに少子高齢・過疎の進行はとどまる所を知らず、北海道地方都市の人口減・衰退は一層激しさを増しています。いくら自然が豊かで美味しい食材があっても、雇用の場があり生活の糧を得ることが出来なければ、そこに定住し家族を増やして行くことはできません。農業と観光が基軸となっている現在の動きの中で、私たちの新篠津村では、これから農業を活かしてどのような歩み方をして行くのか、改めてみんなで真剣に考えてみたいと思います。

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