健康一番

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■健診と健康について
しんしのつ村歯科診療所
小野　倫之

私が新篠津村で歯科治療に携わってから10年以上が経ちました。
当初より歯科医療(医療全般に言えることですが)は、予防と早期発見・治療が何より大切であることを来院して頂いている患者さんには説明してきました。
単純な虫歯であれば数回の治療で終わりますが、そこに根の治療・歯周病・ブリッジや入れ歯などの治療など加わると一筋縄ではいきません。一度悪化してしまうと元の状態に戻すことは困難で治療もかなり複雑になってしまいます。
当初は痛みや悪いところができたら治療するという流れがほとんどでしたが、現在では多くの方に定期健診で来院して頂いており、口腔内も安定している方が増えてきていると実感しています。
アメリカなど、無保険の国民がいる国も多い中で、日本ではすべての国民が公的な医療保険に加入しているため、いつでも誰でも保険医療を受けることができます。また、市町村でも健康増進のため健診などを行っており、海外に比べかなり恵まれている環境です。こうした仕組みを利用し、予防に対する意識を国民全体で向上していくことが大切です。
平均寿命が延び、それに伴い健康寿命も延びている中、高齢でも仕事や趣味を楽しむ人が増えています。歯科医師の役目は、口腔内環境を維持するために治療するだけでなく、予防すること、またどうしたら生涯にわたり健康な状態を維持できるかアドバイスしていくことと考えています。