■村民の皆様と共に歩む新たな一年
新年あけましておめでとうございます。
村民の皆様には、輝かしい新年を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素より村政に深いご理解と温かいご支援、ご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年元日には能登半島を震源とする大地震が発生し、多くの方々が被災されました。この震災によって亡くなられた方々に心より哀悼の意を表するとともに、御遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。また、避難生活を余儀なくされている方々には、一日も早い復興を願ってやみません。
このような厳しい状況の中でも、地域の皆様が助け合い、支え合う姿勢には感銘を受けました。地域の絆が強まることで、私たちは困難を乗り越える力を得ることができると信じています。
私たちの村では、令和5年11月にオープンした天文台は開業2年目を迎え、交流人口が増加したことは大変喜ばしいことです。星空観察や天文学に興味を持つ方々が集まり、新たな学びや交流の場となっています。今後も多くの方々に訪れていただけるよう、また地域経済が活性化するよう様々なイベントやプログラムを企画してまいります。
さらに、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出量削減を推進し、本村の広大な田園や豊かな自然環境を守り、未来へ引き継いでいくために、村民・事業者・村が一体となり、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指し「新篠津村ゼロカーボンシティ」を宣言しました。今後も環境保護に向けた施策を進めていく所存です。
一方、へき地保育所から認定こども園への移行を果たすべく指定管理者制度を昨年から導入しておりますが、たかくら保育所を三月末に閉じ、すくすく保育所へ統合することとなりました。保育所の閉所は地域にとって大きな問題ですが、その中で保育所の統合を受け入れられた地域の思いを受け、今後は、早期に認定こども園へ移行できるよう、幼児期における教育と小学校教育の接続を円滑にする取り組みを行ない、よりよい幼小中一貫教育を提供し、地域活動を一層盛り上げていくつもりです。
また、昨年は長年の懸案事項でありました診療所の整備について、医療法人すこやかの協力で新築移転が実現し、地域医療の確保と医療体制の更なる充実に向けた大きな一歩を踏み出しました。新しい診療所では、より多くの方々に質の高い医療サービスを提供いただけるよう、村としても地域住民の健康を守るため引き続き支援してまいります。
さらには、ホクレンショップ新しのつ店のリニューアルオープンも行われました。食のインフラを守るため国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し整備いたしました。改装後の店舗には住民交流スペースが併設されており、情報拠点としての機能のほか、地域住民の交流の場や学生の自習スペースとして多様な利用が期待されます。
新たな年が村民の皆様にとって希望に満ちた一年となりますよう、心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
村長 石塚 隆
<この記事についてアンケートにご協力ください。>