■中央精工株式会社
▽熱意と行動力が、仕事に生命(いのち)を吹き込む
日本初の装置で臓器保存の限界を切り拓く!
重症患者を救う臓器移植。旭川から最先端医療分野に果敢に挑むのが、創業54年の中央精工(ちゅうおうせいこう)(株)(永山2の11)。超精密機械加工や金型製作の高い技術を持ち、国内外から注文が入ります。同社が開発したのは、令和4年に日本で初めて薬機認証された「移植用腎臓保存装置」。大手企業に先駆け、従来の限界を超える時間で腎臓を保存することに成功しました。移植用臓器の機能劣化防止や保存時間の改善、移植に関わる医療従事者の働き方改革などの実現に大きく寄与する製品です。代表取締役の佐々木工(ささきたくみ)さんは「そんなに難しいことはしていないよ」と謙遜します。「採算度外視だけどね。命を救いたかったんです、技術のPRにもなるしいいんです」と豪快に笑います。
令和5年の国内腎臓移植件数は201件。今も国内では14,000を超える人が移植を待っています。※臓器保存の限界を切り拓いた旭川発の装置が、移植を待ち望む全国の患者や家族の光となるはずです。
※出典:(公社)日本臓器移植ネットワーク。
移植件数は腎臓単独。人数は令和6年5月31日現在。
(1)移植用腎臓保存装置。臓器の冷却とあわせて保存液を流し込む機構で、保存時間の延長に成功
(2)代表取締役佐々木工さん。笑顔が印象的
(3)全員が地元採用で、活気あふれる社風
日本初!装置開発にかけた思いはこちら(2次元コードは本紙をご覧ください。)
■ASAHIKAWA 100 PRIDEとは?
市制が施行されてから100年超の歴史を持つ旭川市。大正から令和にかけ様々な産業が発展する中で、「全国・世界に誇る旭川発!」をご紹介します。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>