今年、大韓民国の水原市と姉妹都市を提携してから35年の節目を迎えます。今回は、水原市との交流の歩みや35周年記念事業を紹介します。
■姉妹都市 大韓民国水原(スウォン)市
水原市は、首都であるソウルの南44kmに位置し、人口は約123万人の首都圏南部の主要都市です。四季の変化が明瞭で自然が豊かな同市は、農業を中心として発達し、近年は電子工業、繊維工業、化学工業、食品工業などが発展しています。
市中心部には、ユネスコ世界文化遺産に登録されている水原華城(スウォンファソン)などの歴史的遺跡も残っています。
10月には水原市最大のイベントである水原華城文化祭が開催されるほか、水原カルビやチキンなども有名で、国内外から多くの人たちが訪れます。
■交流の歩み
平成元年に、旭川市の4か所目の姉妹友好都市となった水原市。旭川日韓友好親善協会が、積極的に市民交流に取り組んできたことが提携の土台となりました。
訪問団の相互派遣に加えて、少年サッカー、少年野球、ボーイスカウト、高校生による青少年交流など若い世代を中心とした交流に力を入れています。また、市職員の相互派遣や技術職員の交流、写真・合唱・囲碁・手工芸などの趣味を通じた文化面での交流のほか、商工会議所や社会福祉協議会など、団体同士による交流も行われてきました。
両市の姉妹都市提携を記念した事業は5年ごとに実施しており、10月5日(土)に水原市で記念事業が開催されるほか、本市でも下記のとおり実施されます。
■旭川市と水原市の近年の交流
▽マラソン交流(令和6年度)
マラソン交流は平成27年度から開始し、今回で7回目を迎えます。4月21日(日)に開催された京畿(キョンギ)マラソン大会には選手4名が出場しました。9月29日(日)に開催される旭川ハーフマラソンには、水原市からマラソン選手が参加しますので、沿道からの温かいご声援をお願いします。
▽市民団体交流(令和5年度)
日韓親善野球交流はこれまでに6回、日韓親善少年サッカー交流はこれまでに17回行われています。選手たちは試合をするだけではなく、ホームステイや食事会を行うなど国をまたいで互いの友好を深め合う貴重な機会となりました
▽青少年交流(令和5年度)
8月に市内の青少年7名が水原市を訪問し、11月~12月にかけては水原市の青少年7名が来旭しました。滞在中はホームステイを行い、現地家庭の生活習慣に触れたり、学校を訪問して学生と交流したりするなど、異文化体験をすることができました。
■10年に一度の訪問で姉妹都市の絆を深めたい
姉妹都市提携35周年記念事業実行委員会の盛永委員長に、目玉行事の市民訪問団について聞きました。
「5年ごとに相互を行き来する市民訪問団、今年は旭川市から水原市に行く順番で、一般参加も含めた100名規模の市民訪問団が10月に出発する予定です。参加者が現地での記念行事に出席できる有意義な取組みとなっています。市民や民間の草の根交流は、外交と同じくらい大切だと思います。市民の皆さんもこうした行事を通じて、水原市との良い関係を改めて知ってほしいですね」。
期待を込めて語る盛永さん。ご自身も大好きという水原市の魅力とは?
「水原市はサムスン電子の地元。提携後にどんどん大都市になりました。最先端企業と、美しい『水原華城(スウォンファソン)』という世界遺産の遺跡が共存する古都で、日本の京都に近い印象でしょうか。もちろん名物の焼肉『水原カルビ』も忘れずに!(笑)」。
▽旭川市・水原市姉妹都市提携35周年記念事業実行委員会委員長 盛永(もりながよしゆき)さん
昭和39年旭川市生まれ。盛永組代表取締役社長。平成26年より旭川日韓友好親善協会会長に就任。
■35周年記念事業
▽水原カルビ・韓国チキンの出店(大雪さんろくまつり)
8月1日(木)~3日(土)までの期間中、水原市を代表する食文化である水原カルビと韓国チキンを出店。水原市から招いた調理人による、韓国の本場の味をお届けしました。
▽韓国伝統舞踊披露(旭川夏まつり)
韓国の伝統芸能であるサムルノリ(太鼓演奏)の公演団体スルレが本市を訪問し、夏まつりの各種ステージで韓国の伝統的な音楽のリズムによる、躍動感溢れる音楽と踊りを披露し、旭川の夏を更に熱く盛り上げてくれました。
▽韓国料理day
10月に市内の小中学校の給食で韓国料理(キンパ・トック(おもち)、韓国のりなど)が提供されます。当日は、韓国料理や水原市を紹介する冊子が配布され、実際に韓国料理を食べながら、水原市に対する理解を深める機会とします。
詳細:都市交流課
【電話】25-7491
<この記事についてアンケートにご協力ください。>