■ヘビ、お嫌いですか?
今年の旭川冬まつりの大雪像は、「繋がりと共生」をテーマとして旭川と関わりの深い様々な動物たちが登場し、力強さと未来が感じられました。動物園でもこの期間内、8~10日の3日間「雪あかりの動物園」として開園時間を延長します。アイスキャンドルに照らされた園内や冬の動物たちの夜の姿など、普段とは異なる動物園をお楽しみいただける期間となります。
さて、ヘビ年ですね。ヘビという動物、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?あのニョロニョロとした動きが…舌のチョロチョロが…ヌルヌルしてそうで…毒があるし…。「怖い」、「気持ち悪い」と、とかく嫌われがちな動物ですが、その行動には意味がありすごい能力を持っています。1月号の旭山ピックアップでも紹介しましたが、もう少し深堀りしてみましょう。
まずはニョロニョロ。ご存じの通りヘビには足がありません。お腹側にある板状になったうろこ(腹板)と全身の筋肉を使い移動します。種によって前後に伸縮するタイプや砂地などで横ばいに動くタイプ、またよく見る左右にくねる、いわゆる「蛇行」タイプがあります。それに耳がないので音はお腹から伝わる振動で感じ取っているのです。そして舌のチョロチョロ。ヘビには鼻の穴はありますが、プラス舌を出し入れすることで臭いの粒子を舌につけ、体内にある器官で臭いを感知しているのです。そしてヌルヌルしていそうな体表。実は、ヘビのうろこは人の爪などと同じ性質のケラチンでできているので、ツルツルでスベスベなんですよ。
あとは毒。2700種以上いるヘビの中で毒を持つ種は全体の20%弱で、ほとんどの種類には毒がないのです。
どうですか?体の秘密はまだまだあります。知れば知るほど奥が深い動物ですね。ヘビがいる場所は餌となるネズミなどの小動物が豊富で、小動物がいるということは森が豊かで生態系の循環がうまく回っている整った環境であることを示します。私たちもヘビのように細く長く、いい環境で過ごしたいですね。
■旭山ピックアップ Asahiyama Zoo pickup
▽わくわくスタンプラリーを実施中
実施期間中に道内9つの動物園・水族館をまわり、スタンプを9個集めた方に、オリジナルの限定缶バッジセットをプレゼントします。
※詳細は同園HPに掲載。
▽北海道産いきもの保全プロジェクト公式Instagram(インスタグラム)
北海道の生き物に関する情報を9園館が共同で更新中!
■動物園をもっと楽しむ
動物園では他にもイベントいろいろ!園内イベントの詳細は決まり次第、同園HPに掲載
詳細:旭山動物園(東旭川町倉沼)
【電話】36-1104
■冬期開園日・時間
・4/7(月)まで 10:30~15:30
※入園は15:00まで。最新情報は同園HPなどで確認を。
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