《受章》科学技術分野の文部科学大臣表彰

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◆吉田(よしだ)豊(ゆたか)さん
文部科学省では科学技術に関する研究開発、理解増進等にて顕著な成果を収めた方を「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として顕彰しており、このたび吉田さんと九州大学大学院農学研究院廣田知良教授の研究、業績名『土壌凍結深制御技術の開発による気候変動適応の推進への貢献』が受章しました。
この研究は、収穫後に残った小さなイモ(野良イモ)が翌年の春先に芽が出て雑草化し、手作業での除去作業が体に負担がかかることから、初冬に畑の雪を除雪(雪割り)し畑の表面近くのイモを死滅させる技術を開発したもので、当時、農研機構(札幌市)で勤務されていた廣田教授が吉田さんの雪割りを知り、更別へ視察に訪れ、薬もまかず、自然に優しい作業に関心を持たれたことが始まりとのこと。その後も、吉田さんと廣田さんは凍結深度などを調査研究、この20年、研究を続けています。
表彰を受け吉田さんは「20年以上前、野良イモに困りそれをどうにかしようと思ったことがきっかけ。廣田さんや関係機関、地域の皆さんの協力があり、今回、このように評価をいただけました。農業は不自由を感じたら進歩します。まだまだやりたいことがあるので頑張っていきたい」、妻の富士子さんは「足腰が辛く大変な作業だったので雪割りは助かりました。地域の女性の声も後押ししたと思います」と話され、西山村長は「おめでとうございます。村として誇りに思います」と受章を祝福しました。

※「吉田」の「吉」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。