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自治体の皆さまへ

年頭のご挨拶

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北海道更別村

◆更別村長 西山猛
村民の皆様、新年あけましておめでとうございます。令和6年の輝かしい新春の幕開けをご家族の皆様とともにお迎えのことと、心よりお慶びを申し上げます。旧年中は村政の運営・執行にあたり、村民の皆様には、多大なご理解とご支援をいただき、衷心より厚く御礼を申し上げます。
四月に村長として三期目の重責を担わせて頂いてから、早、八か月が過ぎようとしています。
昨年を振り返りますと、嬉しいニュースとして50数年来の悲願であった「新更別地区国営かんがい排水事業」が閣議決定され、2016年の大型台風による滞水・冠水被害から、事前調査を含め足かけ7年にわたる期成会やJAさらべつ、道・国の関係機関の方々との地道な中央要請や道選出議員・関係各省庁への働きかけが実ったものでありました。国の令和5年度予算に正式に採択され、総事業費150億円、工期12年という壮大な事業として着手されました。まさに本村の農業基盤整備の大きな一歩となる輝かしい新たな歴史の1ページを切り拓いたものとなりました。「大事を済す(なす)には、必ず人を以て本(もと)となす」。改めて、地域の皆様の艱難辛苦に立ち向かう粘り強さと結束力に触れ、村政もかくあらねばと考える次第です。また、30数年来の悲願であった国道橋の架け替え工事も、高規格道路からのサラベツ川改修とともに着手され、道路・橋りょう等のインフラ整備が大きく前進した年となりました。
4月には河野太郎デジタル大臣が「スーパービレッジ構想」の視察に来られ、「更別村でのデジタル技術を活用した農業の生産性、並びに住民生活の利便性が向上する意義は大変大きく、大いに期待している」との高い評価をいただきました。人口減少・少子高齢化の中、「道内や日本の同じ課題を抱える中山間農村地域の希望の光になれたら」の想いや国から大きく期待されていることへの自覚と責任を強くしました。
また、長年の懸案事項でありました「ふるさと納税」ですが、本年度の寄付額が11月末時点で3億2千万円となり、過去最高額となっています。自主財源の確保と、それらに基づく本村の施策の実現や諸課題解決に向け、継続的に取り組んで参ります。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症が完全な収束とは言えずインフルエンザ流行という新たな状況を迎えていることや、猛暑など異常ともいえる気候変動が学校生活や基幹産業である農業、酪・畜産業へ与えた影響、酪・畜産業を巡る消費の落ち込み、生乳価格の低迷、個体価格の下落など厳しい状況や、一年半以上にも及ぶロシアのウクライナ侵攻による肥料・飼料・燃油高騰とそれによる農・酪・畜産・商工業や生活全般への大きな影響など、依然として逼迫した状況が続いています。
結びになりますが、今後も諸課題解決に向け、各種支援や対策に取り組んでいく決意を新たにし、また、村民の皆様の益々のご多幸とご健勝を心からご祈念し、新年のご挨拶といたします。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

◆更別村議会議長 織田忠司
新年明けましておめでとうございます。
村民の皆様には、輝かしい新春を健やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。年頭に当たり、議会を代表して謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、ロシアによるウクライナ侵攻は2年近くが経過、イスラエルと武装組織ハマスの軍事衝突など世界各地で戦火が止まず、多くの尊い命が犠牲となっています。改めて、紛争のない平和な世界を願う一年となってしまいました。
国内では5月に新型コロナが5類に移行、消費や旅行、外国人観光客の増加など経済活動の復活に向けて歩みを始めました。各種イベントや催事が活発化する一方、新型コロナ自体が収束したわけではなく、引き続き個人の判断による感染対策が推奨されています。また、昨夏の全国の平均気温は統計開始以降最高となり、各地で猛暑日や真夏日の記録を更新、道内でも熱中症搬送者数は前年の10倍に達し、「これまでにない暑さ」を経験した年となりました。
その一方、明るい話題として、3月に開催された野球の世界大会(WBC)では侍ジャパンが世界一に輝き、メジャーリーグでは大谷翔平選手が2度目のMVPを獲得、将棋の藤井聡太棋士が8冠を達成するなど、各分野における日本人の活躍は、子どもたちに夢や希望を与えてくれました。今年も日本が元気になる出来事が数多くあればと願うところです。
さて、更別村におきましては、基幹産業である農業は、猛暑による品質の低下、作業の前倒しなどに加えて、肥料・資材等の高止まりにより経営面への影響が大変心配されるところですが、粗生産額については農業者の皆様のたゆまぬご努力により、史上第3位と伺っており安堵しております。未だ続く物価の高騰、円安などにより農業者のみならず事業者、村民生活への影響は続いていますが、この難局を乗り越えるべく、議会としても尽力してまいります。
猛暑は場所や年齢を選ぶことなく、昨年は小中学校等で熱中症対策として、初めて臨時休校の措置がとられました。安全な学習環境を整えるため、小中学校等への空調設備は今夏に間に合うよう準備が進んでいます。また、国営かんがい排水事業新更別地区が着手され、将来の生産基盤の安定に向けて大きな一歩となりました。2年目となった更別スーパービレッジ構想は、デジタルを活用した村民サービスの向上に取り組んでおり、理解の拡大とともに事業が定着するよう期待するところです。
議会においては、昨年の統一地方選挙により8名の議員が誕生しました。日々の研鑽とともに、村民の皆様の声に耳を傾けることが議会・議員活動の原点です。様々な課題に真摯に向き合い、議会の役割を果たすべく一丸となって取り組んでまいります。
どうか本年も変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、新しい年が皆様にとりまして、実り多き飛躍の年となりますよう心からお祈りし、新年のご挨拶といたします。

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