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自治体の皆さまへ

《特集》「発達障がい」って何だろう?(3)

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北海道札幌市

■専門家にお聞きしました
札幌市自閉症・発達障がい支援センター「おがる」
坂井(さかい)センター長

※「おがる」とは?
「発達障害者支援法」などに基づいて設置された機関。発達障がいのある子どもや成人の方への支援体制を整えていくことを業務としています

◆発達障がいを理解する難しさ
発達障がいの特徴として、できる事とできない事の差が大きいこと〔発達の凸凹(でこぼこ)〕が挙げられます。例えば、勉強はとてもできるけれど人との会話は極端に苦手ということもあります。周囲の人は、できるところが見える分、極端にできないところを目の当たりにすると、「そんなはずはない」「頑張りが足りない」などと思ってしまいがちですが、発達の凸凹がある人もいるということを理解することが大切です。

◆周囲の人たちの心がけ
発達障がいを正しく理解した上で、次に「どう配慮するか」について考えていきます。例えば、伝えたい事が伝わらないときは、同じ事を繰り返し伝えるのではなく、伝え方を変えてみることでその人に合った伝え方の「こつ」が見つかるはずですよ。

◆できるだけ早くに気付くことが大切
特に子どもの場合、できるだけ早く発達障がいがあることに気付き、「分かる」「できる」経験を積み重ねることで、自己肯定感を高めたり、発達や学びを促進したりすることも期待できます。保護者にとっては、早期に子どもの特性を知ることで、養育への適切な助言を受け、子どもとより良好な関係を築くことができます。

▽発達障がいに気付くポイント
※下記は一例です。他にもさまざまな特性が見られます

〔コミュニケーション〕
・場にそぐわない言動をしてしまう
・曖昧な表現が分かりにくい
・自分が知っている事は全部伝えたい など

〔興味・関心〕
・狭く深く知ることが得意
・いつもと違う事があると不安 など

〔感覚〕
・触覚・聴覚・嗅覚・視覚などが極度に過敏、もしくは鈍い
・不器用さが目立つ など

〔多動衝動〕
・思い付いたら即行動する
・話し出したら止まらない
・何かをしている方が落ち着く など

◆どこに相談する?
まずは、普段の生活状況をよく知る身近な人に相談しましょう。例えば、保護者は子どもの通う保育園や学校の先生、働いている本人であれば職場の上司などが考えられます。また、本人の身近にいる人と一緒に相談窓口に相談できると、学校での様子を踏まえた自宅での子どもへの接し方をアドバイスしたり、職場での様子の聞き取りから、担当業務の見直しを会社に提案したりするなど、相談員が状況に応じたより具体的な支援を行えることもあります。

▽相談窓口は本紙またはPDF版に掲載の二次元コードから
身近に相談できる人がいない場合は、区役所(本紙1ページ)の保健福祉課にご相談を

■「心のバリアフリーガイド」を配布しています
障がいのある人などに対する偏見をなくし、理解を深める心のバリアフリー。本ガイドでは、さまざまな障がいの特性や困り事、配慮の方法を解説しています。
配布場所:区役所(本紙1ページ)、市役所3階障がい福祉課、ホームページ

障がいの有無に関わらず、みんながより暮らしやすい街になるように、今日から私たち一人一人の意識を変えてみませんか。

詳細:障がい福祉課
【電話】211-2936

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