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自治体の皆さまへ

守りたい! 未来の地球

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北海道札幌市

自然環境を守る活動に携わる方などへのインタビューを通して、未来の地球のために、私たちができる事を考えます。

■第2回 写真家 井上浩輝(いのうえひろき)さん
札幌市出身(札幌南高校出身)、45歳。キタキツネがいる美しい風景を追いかけた「きつねたちのいるところ」を撮影している。『National Geographic(ナショナルジオグラフィック)』の「TRAVEL PHOTOGRAPHER OF THE YEAR(トラベルフォトグラファーオブザイヤー)2016」のネイチャー部門で日本人初の1位を獲得。最近は、SONY(ソニー)やAIRDO(エア・ドゥ)の企業広告などを撮影。早稲田大学基幹理工学部非常勤講師。

▽撮影していて感じる気候変動の影響
雪の量が減り、人間の生活圏でキタキツネを見かける機会が増えているように感じますね。また、エゾシカやエゾリスが食べる植物の生育にも影響が出ている印象があり、生態系が大きく変化しているのではないかと思います。気候変動は、人間だけでなく動物にとっても大きな試練だと感じます。

▽動物や自然環境を守るための自身の取り組み
野生動物の撮影時は、動物と一定の距離を保ってむやみに近づかないようにするほか、撮影のために餌を与えないなど、動物への影響ができるだけ小さくなるように注意しています。個人の意識や小さな積み重ねが、自然環境全体を守ることにつながると思うんです。また、私が撮影した写真を使って、市内の小学生に自然の大切さを伝えるなど、地域の環境教育活動にも積極的に参加しています。

▽札幌の動物や自然の魅力
札幌には、季節ごとに違う表情を見せる豊かな自然があり、多くの動物を目にすることができます。このように、動物や自然の偉大さ、美しさを市街地の至る所で感じられる都市は、世界でもまれだと思っています。市内の各所にある公園や川の緑地帯などから、その魅力が染み出している感じが大好きですね。

▽今後の活動の目標
北海道の自然をテーマにした作品をさらに深め、その魅力や生命の力強さ、自然と共に生きるという感覚を、より多くの方に届けたいです。私が動物を撮影する時は、あえて動物に自分の姿を見せています。それは、彼らに「同じ空間にいることを許してもらう」感覚を大切にしているからです。彼らと同じ空気を吸い、自分も共に地球に生きている仲間である、生き物としての「ヒト」であることを感じながら、撮影を続けていきます。

▽市民の皆さんへのメッセージ
私たちが享受する自然や動物は、実は非常に貴重なもの。そして、私たち人間は自然の一部で、そのバランスを保つことが大切です。私たちの行動が未来の自然にどんな影響を与えるのか、真剣に考えるべき時だと思っています。皆さんと共に、未来の地球のために歩みたいです。

詳細:広報課
【電話】211-2036

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