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自治体の皆さまへ

《特集》知って考えよう これからの公共交通(3)

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北海道札幌市

■バス運転手の皆さんに聞きました
バス運転手の仕事のやりがいや、市民の皆さんへのメッセージをお聞きしました。

▽ジェイ・アール北海道バス 小笠原(おがさわら)さん
・直接届く感謝の声がやりがい
高校生の頃に、通学で使っていたバスの運転手を友人の父がしていて、お客さんに丁寧に接する姿が職人のようでかっこいいと思い、運転手を目指しました。今は、皆さんに直接「ありがとう」と言ってもらえた時がとてもうれしいですね。バスに乗られる皆さんとの出会いの他にも、運転する車両の状態にしっかりと気を配り、安全な運行に力を注げるところにもやりがいを感じます。

・皆さんとつくり上げる公共交通
路線バスは、立って乗る時はつり革などにつかまる、降りる時はバスが完全に止まってから立ち上がるといった、皆さんのご協力があるからこそ安全に運行できる乗り物で、皆さんと一緒につくっていくことが大切だと思っています。
減便せざるを得ない路線が生じており、皆さんに大変なご不便をおかけしている中ですが、皆さんには、例えば週に1回でもバスでお出かけし、バス停まで歩いて健康づくりにも役立てていただくなど、生活の中で少しでも公共交通を使ってもらい、一緒に守っていけるとうれしいです。

▽北海道中央バス 小栗(おぐり)さん
・大好きなバスの運転で移動を支える
子どもの頃から乗り物に興味があり、車の運転が好きになったこともあって、バスの運転に必要な大型二種免許を取得できる年齢になってすぐに免許を取りました。路線バスの運転手を経て、今は憧れていた高速バスの運転手も務めています。観光で乗られるお客さんもいるので、分かりやすい乗車案内をしたいと思い、自宅でアナウンスの練習もしていますよ。この仕事は自分に合っていると感じますし、大好きなバスの運転を通して皆さんの生活を支えていることを実感しながら、毎日安全運行に努めています。

・仕事の魅力を知ってほしい
私は所属する営業所で最年少の運転手ですが、運転手がより働きやすい労働環境が整ってきていると思うので、多くの方に仕事の魅力を知ってもらい、若い運転手ももっと増えると良いなと思います。
運賃の値上げも予定されており、皆さんに大変なご負担をおかけしてしまいますが、公共交通は今後もなくてはならないものだと思っているので、皆さんにも一緒に、公共交通を残すということを考えていただけるとうれしいです。

■計画を策定してさまざまな取り組みをします
公共交通をより使いやすくし、将来に残していくために取り組んでいくその他の内容の一部を紹介します。

▽バス運転手の魅力を発信
市と交通事業者が連携して、路線バス運転手の確保に向けた取り組みを推進。ホームページや動画、SNS、学生向けの情報発信などを通して、運転手の声や仕事の魅力を伝えます。

▽地域の移動手段確保を支援
運行する時間帯や目的地などの個別の要望に応えられる公共交通機関がない場合に、地域住民の方が中心となって乗り合いタクシーなどの新たな交通手段を導入する取り組みを、市と交通事業者が支援します。

▽運賃の支払いをより便利に
タッチ決済に対応するクレジットカードやデビットカードなどで運賃を支払えるように検討。実証実験として、来年春に、全ての地下鉄駅にタッチ決済ができる改札を導入します。

▽バリアフリー化を推進
乗降口の段差が少ない路線バスや路面電車の導入などを推進。地下鉄駅やバスターミナルなどのバリアフリー化も進め、より多くの人が公共交通を使いやすいようにしていきます。

▽計画案への意見を募集します
8/19(月)から区役所、市役所5階都市交通課、ホームページなどで配布する計画案をご覧の上、9/17(火)(必着)まで

市では皆さんのご意見を聞きながら、交通事業者と連携して、公共交通網の維持に取り組んでいきます。市内の交通手段を守るためにも、公共交通の大切さを考え直し、積極的に利用していきませんか?

詳細:都市交通課
【電話】211-2492

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