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自治体の皆さまへ

《特集》女性の健康課題に目を向けて(1)

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北海道札幌市

生涯にわたり、ホルモンバランスの変化などで心身にさまざまな影響を受ける女性。
今回の特集を通して、女性の多くが抱える健康課題との上手な向き合い方、周りの人の関わり方などを考え、理解を深めてみませんか。

■バービーさんに聞きました『自分の体を大切に』
バービーさん/お笑い芸人
1984年北海道生まれ。2007年にハジメさんとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。現在はお笑い芸人としてだけではなく、女性の健康について発信しているほか、コメンテーターとしても活躍する。昨年8月には第一子を出産。

▽女性の健康についての発信を始めたきっかけ
私が最初に女性の健康に関する発信をしたのは、5年くらい前にYouTube(ユーチューブ)に公開した、生理のことを紹介する動画です。動画を公開する前は、話題として抵抗のある人が多いかもしれないという不安もありました。でも、私はそもそも何のためにYouTubeを始めたのかとあらためて考えてみたら、テレビでは言いにくいこととか、みんなにあまり知られていない情報を発信したいという気持ちがあって。そこで、自分が普段使っている生理用品の使い方などを紹介したところ、思っていた以上に反響が大きかったんです。動画のコメント欄に「使い方を知らなかったので助かりました」といった感想や自分の経験談を書き込んでくれる人がたくさんいて、なんだ、実はみんなが欲しがっていて、話したい情報だったんだと気が付きました。
・YouTubeバービーちゃんねる
生理のことを自身の経験を交えて紹介した動画は、300万回以上再生されている

▽自分の経験が誰かの参考になれば
私はこれまで、生理用品をはじめ、フェムケアの製品などもいろいろと試してきたので、友達と話すと、そんなこともやっているんだと驚かれることが多かったんです。私が経験してきたことって、実は結構貴重な情報なのかもしれないと思うようになり、私の知っていることでよければみんなに共有したいと思って発信を続けています。

▽みんなに知ってもらう難しさ
これまであまり興味がなかった人や、生理を経験しない男性とかには、知ろうと思ってくれていても、言葉だけだとなかなか伝わらないと感じています。なので、実際に見たり経験したりしてもらうのは大事かもしれないですね。最近では生理痛を体験できる装置なんかもありますし、個人的な話をすると、私はパートナーに、生理の時にどれくらい血が出るのかを見てもらったことがあります(笑)。こんなに血が出るのかと驚いたみたいで、私がつらい時にはいつも以上にサポートしてくれて、ありがたいです。

▽不調とはうまく付き合う
私は生理痛もひどいし、PMSの症状も結構強めで。生理前や生理中は痛みだけではなく、体がむくむ、頭が回らない、眠い、食欲が増す…と、言い出すと切りがないくらい、いろいろな症状が出ます。あとは、パートナーとのけんかの大半はPMSの時に起こることも分かって。イライラするなどの精神的な不調もあると感じています。リラックスするためにハーブティーを飲むようにしたり、つらい時は通院したりして、不調とうまく付き合えるようにしていますね。

▽気軽に通院できるのがベスト
産婦人科への通院に抵抗がある人が多いと聞きますが、私は昔から、わりと抵抗なく通院しています。いろいろな病院に行ってみて、今は、話をじっくりと聞いてくれる先生のいる産婦人科をかかりつけ医にしていますよ。病院のホームページなども参考にしつつ、自分が求める条件に合う産婦人科を見つけて、調子の悪い時には気軽に通院できたらいいのかなと思います。
私は産婦人科に限らず、気になることがあれば、すぐに病院へ行くことにしているんです。自分の体に何が起こっているのか知りたくて。女性だけではなく、みんなが自分自身の体に興味を持って、大切にしていけたらいいですよね。

▽少しずつ社会も変わってきている
例えば、アメリカでは卵子凍結の費用を助成している企業もあると聞きました。将来子どもを産みたいと思っている女性にとっては、キャリアデザインを考える上での選択肢が広がり、とても良い取り組みだなと思います。最近は、管理職向けに女性特有の健康課題について学んでもらう研修を取り入れる企業や、フェムケア製品の開発に力を入れる企業も増えているので、社会の流れも少しずつ変わってきていると感じますね。

▽女性が自分で決めることが大切
女性って、性にまつわることを自分で選択してはいけない、話してはいけないと考えている人が多いんじゃないかと思っていて。例えば以前、新しいナプキンなどの生理用品を自分で買って試したことがなくて、親が買ってきた物をずっと使っていますという人がいたんです。他にも、フェムケア製品を試すのは、はしたないと周りの人に思われるのではないかと気にする人もいると聞きました。そういった人たちに、自分の思う通りに選んでいいんだよ、自分の思っていることを話していいんだよ、ということを伝えたいです。一人一人が自由に生きられれば、社会全体がハッピーになっていくのではないかと思います。

▽今後も困っている人に情報を届けたい
私が発信を続けている中で、女性の健康に関する情報が、本当に困っている人に届いていないという実感がすごくあるんです。なので、そういった情報を堅苦しくなく伝え続けたいなと思っています。フェムケア製品を使ったことがない人に試してもらったり、それぞれの悩みを和やかに話したりできるようなイベントもやっていけたらいいですね。札幌でも、ぜひ開催できたらうれしいです。

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