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ブラサトルと巡る! さっぽろ歴史旅【第3回】

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北海道札幌市

文化財や過去の面影が残る場所をブラサトルこと和田 哲(わださとる)さんと巡り、札幌の歴史や成り立ちを紹介します。

■さっぽろテレビ塔
▽開業当初は赤くなかった外観
札幌のシンボルともいえるテレビ塔は、昭和32(1957)年に完成しました。「このテレビ塔、初めは赤色ではなかったんですよ」と和田さん。実は、開業当初は全体が銀色でしたが、開業から6年後に現在に近い赤色と緑色に塗り替えられたのだそう。雪の降る札幌では、冬に飛行機から塔が見えにくく危険なことや、当時の札幌は石炭暖房が主流だったので、大気中の煤(すす)によりすぐに銀色が黒ずんでしまい、毎年塗り替えが必要だったことなどが理由といわれているそうです。

▽通称「塔博士」が設計
テレビ塔を設計したのは建築家の内藤多仲(ないとうたちゅう)氏。東京タワーや名古屋のテレビ塔など全国にある6つの鉄塔を、コンピューターを使わずに設計したといわれています。和田さんは「各地にある塔との色や形の違いを比べながら札幌のテレビ塔を眺めるのもいいですよ」と、通な楽しみ方も教えてくれました。

・数回の塗り替えを経て、現在は札幌の街並みに合う景観色の中から、「ペチカ」と「蝦夷松(えぞまつ)」という札幌らしい名前が付いた赤色と緑色を使用している
・エレベーターの扉に映る完成当時のテレビ塔は、白黒写真だが、白っぽい色合いであることが見て取れる

営業時間:9~22時(展望台最終入場21時50分)
入場料:展望台は1,000円。70歳以上の市民、小・中学生は500円、小学生未満、バースデー特典(誕生日と前後3日間、市民のみ)は無料ほか
詳細:【電話】241-1131

ぶらり歩いた取材風景を動画で公開!

和田 哲さん(ブラサトル)
札幌市出身。広告代理店や出版社勤務を経て、札幌や北海道の歴史と地理を解説する街歩き研究家として独立。講演やテレビ・ラジオ出演などのほか、YouTube(ユーチューブ)で動画を配信中。

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