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自治体の皆さまへ

こんなとき、相談してみませんか?早め早めの認知症ケア

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北海道札幌市中央区

札幌市では65歳以上の高齢者の9人に1人が認知症※と診断されています。
住み慣れた地域で生活を続けるためには、早め早めに、専門の機関に相談し、困った時に支援を受けられるようにしておくことが大切です。
一方で認知症の発症や進行は自分自身では気付きにくいもの。
家族やご近所の人が代わりに連絡することが、支援を受けるきっかけになった、ということも多いのです。
家庭内のことを知らない人に話すなんて恥ずかしい。
相談するのって難しそうだし、もう少しだけ様子を見てみよう。
そんなふうに考えていませんか?
※65歳未満で発症する「若年性認知症」もあります。

「最近、家族を一人にするのが心配。」
「ご近所のあの人、大丈夫かな?」

◆こんなこと、ありませんか?
・ささいなことで怒りっぽくなった
・財布や鍵などを探すことが増えた
・何度も同じことを聞く
・何度も同じものを買ってしまう
・料理の味が変わった
・ごみの分別を間違える

◇そんなとき、まずはこちらに(区内の相談窓口)

(1)、(2)の受付時間はすべて平日8時45分~17時15分。来所での相談は電話で事前予約を。

周囲の方の「あれ?いつもと違うかも。」という違和感が、認知症の早期発見につながります。
対応に戸惑うことがあったら、一度相談してみては?

◆(INTERVIEW)「相談窓口」の人に聞きました
認知症をみんなで支える仕組みがあります。

・中央区第3地域包括支援センター
センター長・社会福祉士 小林(こばやし)さん
介護施設の相談員を経て、8年前から同センターに勤務。今年7月から現職。

Q.1 地域包括支援センターってどんなところ?
・高齢者の生活に関する総合相談窓口※です。
住み慣れた地域でいくつになっても安心して暮らせるように、健康アドバイスが得意な「保健師」、 成年後見制度などに詳しい「社会福祉士」、介護保険に詳しい「主任介護支援専門員」などが働いています。
※札幌市では、市から委託を受けた社会福祉法人などが運営

Q.2 どんなときに相談できますか?
・生活の中で「困った」、「誰かに相談したい」と感じたら。
最近は健康維持や介護以外に「今は元気だけど、身寄りがなく将来が不安…」という相談も増えています。
今後の支援がスムーズになるように、連絡先などをお尋ねしていますが、匿名での相談もできます。

Q.3 本人に伝えずに相談しても大丈夫ですか?
・大丈夫です。周囲の方からの相談も多いんですよ。
認知症になっても、体のどこかが痛むわけではないし、相談や受診の必要性に、本人自身が気付くのは難しいのです。
そんな場合は、地域の見守り活動として地域の皆さんを随時訪問する中で、ご様子を確認する機会を設けています。

Q.4 中央区の皆さんへ一言お願いします。
・みんなが安心して暮らせるまちにしましょう。
交通機関や医療機関が充実している中央区には、ご高齢・単身で転入される方も多いです。
もし、周りに心配なご様子の方がいたら、自分にも手助けできることがないか、考えてみていただければと思います。

◆相談したら、こうなりました!
※実際にあった複数の事例を元にした創作です。個々の状況により、対応は異なります。

(1)75歳の母は父と二人暮らし。
遠方で暮らす私は、久しぶりに実家に帰省したが…
私「何だか母さん変わったな。料理の味付けや片付けも昔からこうだったっけ?一度相談してみようかな。」
父は気にしてないようだったけど…

(2)私「もしもし、地域包括支援センターさん。実は母がかくかくしかじかで…」
病院に行こうと勧めても嫌がるんです
センター職員「それは心配ですね。では一度、専門のスタッフが訪問しましょう。」

(3)センター職員さんとの面談は終始和やかで、母の緊張もいつの間にか解けていた。
職員さんの勧めで、母は後日訪問診療を受けることになった。

(4)医師「認知症になる可能性がある段階のようです。詳しい検査のため専門の医療機関を受診するといいですよ。」
母「実は、うまくできないことが増えて困ってたの…」
父「気付かなくてすまない…一緒に検査に行ってみよう。」

◆認知症対応医による診断と適切な治療を受けましょう。
区内で認知症を診療する医療機関を紹介!
配布場所:
・区役所仮庁舎(大通西2)
・地域包括支援センター
・区ホームページ
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問い合わせ:保健福祉課保健支援係
【電話】205-3305

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