中央区は高層マンションなどの集合住宅が多い地域です。
今月の特集では、地震が起きた際の集合住宅特有の被害と対策を紹介します。
◆地震発生時のマンション特有の被害
◇被害1 高層階は大きな揺れが長く続く
取るべき行動:机の下や家具のない場所で、身の安全を確保しましょう。
◇被害2 エレベーターが停止する
取るべき行動:安全が確保されるまで階段を使用しましょう。普段から非常階段の位置を確認しておくことも大切です。
エレベーターに乗っているときに揺れが来たら…
・地震発生!→ボタンを全部押す
・閉じ込められたら!→非常通報ボタンを押し続ける
◇被害3 トイレが使えなくなる
取るべき行動:排水管が破損し排水できず汚水が逆流する可能性があります。水洗トイレは使用せず、携帯トイレを使いましょう。
◆防災に関する資料を配布中
・さっぽろ防災ハンドブック
・マンションの防災力
配布場所:中央区役所等仮庁舎(大道西2)西棟2階広聴係前ロビー
◆地域での備え
区内でもマンションが多い桑園地区の取り組みについて聞きました!
◇わたしがお答えします!
・井下 正晴(いのした まさはる)さん
桑園地区連合町内会で研修会の講師も務める同会防災防犯部長
Q1 マンションの防災はどのような取り組みをしていますか?
私が住んでいるマンションでは、平成30(2018)年に起きた胆振東部地震でのブラックアウトをきっかけに、管理組合で発電機を2台購入しました。また、管理組合で玄関の扉に貼れる「避難済」ステッカーを購入して全世帯に配布し、震度5以上の揺れがあった際に、避難所に避難した世帯には玄関の扉にステッカーを貼ってもらうことで、住人の安否確認をしやすくする仕組みを作りました。
Q2 マンションの防災にあたり大切なことは何ですか?
災害時、避難所に全員が避難できるとは限りません。
マンションの多くは耐震性が高いので、建物の被害は少ないと想定されています。災害時は、まずマンション内で避難生活ができるよう、自宅での備えを整えておきましょう。
また、防災訓練などを通じて、マンション住人が協力し合えるよう、関係を築いておくことも大切です。
◆自宅での備え
防災用品はホームセンターなどで購入できます。
◇室内の安全を確保する
家具や家電が転倒・落下・移動しないように固定し、ガラス面には飛散防止フィルムを貼りましょう。避難経路をふさぐことがないよう、家具類の配置を見直すことも重要です。
◇マンション防災で特に備えておきたいもの
多めに備えると安心です!
・飲料水
目安:1人1日3L
エレベーターが停止したときの水運びは大変です。
・携帯トイレ
目安:1人1日5~7回分
水洗トイレが使用できないときのために、携帯トイレを用意しておきましょう。
問い合わせ:総務企画課地域安全担当係
【電話】205-3205
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