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今月の特集 厚別の軽工業団地で育まれた食の魅力に迫る

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北海道札幌市厚別区

厚別区内に2つの軽工業団地があるのをご存じでしょうか?
この場所で多くの製品が製造され、道内・道外へ届けられています。
今月は、厚別の軽工業と軽工業団地で活躍する食品企業について紹介します。

・軽工業とは
生産物の重量を基準にして、比較的軽い製品を生産する工業のこと。生産過程や生産技術が単純で、特に家庭で使用される消費財を作る工業が含まれます。繊維、食料、皮革製品、木製品などの生産は軽工業に分類されます。

・厚別地区軽工業団地とは
厚別地区工業団地(厚別東3条2丁目、同4条1丁目)と同第2軽工業団地(厚別東5条1丁目~2丁目)の2地区からなる。戦後、札幌市域の拡大に伴い、郊外への工業集積が進められ、1980年代までに造られました。厚別に軽工業団地が造られたのは国道12号沿いにあり、当時の国鉄の貨物ターミナルにも近いなどの地の利があったからとされています。

■厚別地区軽工業団地周辺の変遷
・1961年(昭和36年)
水田や田畑が広がる農村地帯
工業団地が造成される前の周辺地域は、水田や畑地などが広がっていました。

・1976年(昭和51年)
農村地帯から市街化・工業地帯へ変化
1971年から工業団地の造成が進み、周辺には国鉄千歳線の新線や新札幌駅も開設。また大規模な住宅団地も建設されています。

現在
集合住宅が高層化、そして再開発
JR新札幌駅周辺の集合住宅が高層化されました。現在は調和の取れたまちとして再開発もされました。

■数字で見るあつべつの軽工業
・製造業に従事している人の割合が高い区は?
1.手稲区 9.6%
2.厚別区 6.7%
3.西区 6.6%
区内に居住する就業者のうち、製造業の就業者の割合は、厚別区は10区中2番目に高い。

・製造業に従事している人のうち、食料品製造業に従事している人の割合が高い区は?
1.厚別区 76.1%
2.豊平区 72.1%
3.白石区 59.1%
区内の製造業の事業所に従事する人のうち、食料品製造業に従事する人の割合は、厚別区は10区中1番高い。

・厚別区内の製造業の産業別の出荷額の内訳は?
単位:億円

厚別区内の食料品製造企業の出荷額はおよそ470億円。この額は区内全製造業の出荷額合計の90%以上を占めています。
参考:総務省「令和2年国勢調査」、総務省・経済産業省「令和3年経済センサスー活動調査」

■軽工業団地で活躍する食品企業にお話を聞きました!
▽(株)川西グレイスフーズ
1949年創業の製あんメーカー。北海道十勝産の小豆を主に使用し、自社開発による独自の設備で、風味豊かで粒の生きたあんに仕上げています。
住所:厚別東5条2丁目4-35
【電話】011-898-1121

事業部 販売課 生産管理 課長代理 水嶋(みずしま)さん
・小豆は水が重要
1988年に東区から厚別区の軽工業団地に工場、事務所を移設しました。厚別には良質な井戸水があり、水によって出来上がりの味に大きく影響が出る小豆にとって、重要なポイントでした。

・北海道の農業に貢献
廃棄予定や規格外の野菜・果物を加工品にするなど、フードロスの削減に対する取り組みも行っています。私たちの加工技術で北海道の農業や地域に貢献していきます。

▽新札幌乳業(株)
野幌森林公園に隣接した「小林牧場」の良質な牛乳を原料として、生産者が見える牛乳・乳製品を製造しています。
住所:厚別東4条1丁目1-7
【電話】011-897-1661

営業部 営業課 係長 中島(なかじま)さん
・厚別の酪農
私たちの歴史は1953年に「厚別酪農協同組合」が設立されたことから始まります。当時は各家庭へ商品を配達していました。厚別で生まれて70年、これからもこの地で頑張っていきます。

・小林牧場の牛乳を全国へ
小林牧場の良質な牛乳を使用した乳製品を全国に届けるべく商品を開発しています。環境問題に取り組みながら、今後も自社のみならず、他企業やご当地の名産品とのコラボレーションを強化し、皆さまに喜んでいただければと思っています。

〔川西グレイスフーズ × 新札幌乳業〕
餡(あん)バタースプレッド
トーストしたパンに塗ったり、お餅と一緒に召し上がるのがおすすめです。熱を加えるとあんの美味しさとバターの風味が増していきます。
川西グレイスフーズのこしあんと新札幌乳業のバターのコラボレーションをお楽しみください!

▽サンマルコ食品(株)
1979年創業の冷凍食品メーカー。羊蹄山麓を中心とした北海道産の「男爵いも」を使用したコロッケやいももちなどを製造しています。
住所:厚別東4条1丁目1-48
【電話】011-898-8721

管理本部 総務経理部 担当部長 兼 コーポレートマネジメント部部長 兼 品質保証部部長 久郷(くごう)さん
・コロッケの可能性
この地に根ざして45年、おいしいコロッケを道内外のみならず、海外へもお届けしています。おかずやおやつだけでなく、コロッケがさまざまなシーンで食べられるよう日々奮闘しています。

〔サンマルコ食品 × 札幌東商業高校〕
サンマルコ食品と札幌東商業高校は「あつべつ食の文化祭2015」をきっかけに、コロッケの共同開発をスタート。開発した商品は大手量販店や、イベント会場で販売されてきました。昨年度は韓国料理のキンパをヒントにした「キンパ風コロッケ」を開発。今年の「あつべつ食の文化祭2024」で、新たなコラボレーション商品をお披露目予定です!

ご紹介した3社の他、オルソン(株)、(株)北海道チクレンミート、モロゾフ(株)も出店する「あつべつ食の文化祭2024」に関する情報は本紙4ページで!
※モロゾフ(株)はパネル展示のみ

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