今月の特集「厚別を元気に 地域で活躍するシニア世代」

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厚別区にはさまざまなサークル活動やボランティア活動などを行い、「地域を元気にしよう」「盛り上げよう」「貢献しよう」と活躍している高齢者がいます。
今月は地域を支えるシニア世代の活動について紹介します。

■Interview1.　若松　正男(わかまつ　まさお)さん
厚別中央地区福祉のまち推進センター長として、自力で除雪が困難な世帯の除雪を行う「福祉除雪」を3年前から行っている。厚別中央地区では全体で43件の除雪を14人の地域協力員が手分けして行っており、若松さんはそのうち3件を担当。老人クラブの副会長なども兼任し、さまざまな地域活動に携わっている。

「6年前に福祉のまち推進センターで福祉除雪を始めたのですが、最初は除雪を希望するお宅と、除雪を行う協力員とをつなぐマッチングの事務を行っていました。ただ、マッチングを行う中で自分でも実際にやってみないとわからないことがあると感じ、そこから福祉除雪の協力員も兼任するようになりました。自宅の除雪をしてからスタートとなるので大変なことはありますが、除雪をしているとそのお宅の方から「いつもありがとう。温かいコーヒーでもどうですか」などと声をかけていただけたりするので、やっぱりその言葉がとてもうれしいですね。」

■Interview2.　岩井　昭二(いわい　しょうじ)さん
地域の老人クラブ「小野幌クラブ」で各種サークルに参加し、地域の高齢者と共に健康維持のための活動を行っている。毎週月曜日(5月～10月)はパークゴルフ、毎週水曜日と第1・第3土曜日は麻雀、毎週木曜日はゲートボールをそれぞれ行う他、小野幌クラブ会長として老人クラブの運営も行い、地域の活性化に貢献している。

「私は以前から麻雀をするのが好きで、老人クラブに加入したのも麻雀をやりたかったというのが理由でした。退職すると外出することも少なくなって、社会や人との関係が薄くなってしまうので、同じ趣味でつながる仲間を作りたかったんです。もう一つの大きな目的としては健康維持ですね。現在のところ、目立った病気もなく過ごせているのは日々の活動のおかげかなと思っていますし、同じサークルの人でも91歳の方が麻雀をやっていたり、101歳の方がゲートボールをやっていたりと、皆さん本当に元気ですよ。私も皆さんから元気をいただいています。場所や機会は身近にあるので、健康が気になる方などは、まずは手軽にできることからでも活動を始めてみてはいかがですか。」

■Interview3.　星見　優子(ほしみ　ゆうこ)さん
過去厚別区食生活改善推進員協議会の会長を務め、現在は子ども食堂の「あじさい食堂」を運営している経験を生かして、毎月1回もみじ台管理センターにて「蕎麦(そば)サロン」を開催。地域の高齢者に向けてそば打ちの指導を行ったり、会員同士でのコミュニケーションの場を設けている。また、サロンで打ったそばは、11時から一般の方にも低額で提供している。

「札幌市のシニア大学を受講した際、卒業レポートとして厚別区内のサロンについて調べたことがきっかけで、平成24年に自ら蕎麦(そば)サロンを開きました。サロンはどこも女性の参加者が大半となる傾向が強いのですが、そば打ちであれば男性・女性を問わず参加しやすいのではないかと思い、いくつか教室にも通ってそば打ちを勉強しました。現在会員は24人いますが、その半分くらいが開設当初から参加してくださっている方たちです。皆さんそば打ちだったり、会員同士でお話しするのが楽しくて、こんなに長いこと続けてくださっている。そんな皆さんと一緒に活動できることが私の宝だと思っています。」

■Interview4.　佐藤　昌弘(さとう　まさひろ)さん
青葉地区福祉のまち推進センター事務局広報カメラマンとして、青葉地区で行われる各種行事などの写真撮影を行っている。趣味としても、リスやシマエナガをはじめとしたさまざまな生き物や自然の姿を毎日撮影。札幌青葉郵便局にて現在の青葉地区を写した個展も複数回開催しており、地域に根差した写真を撮影し続けている。

「退職後に購入したデジタルカメラで最初は趣味として撮影していましたが、写真展を見て自分の技術の未熟さに気が付き、写真教室に通い始めると徐々にコンテストへ応募した写真が入賞するようになりました。青葉地区の撮影を始めたのは「青葉福まちだより」に掲載する写真の撮影依頼を受けたことがきっかけです。そこから撮影を続けるうちに地域の施設や行事などが大きく変化していくことを感じ、いまは「その時代の地域行事や建物を青葉の歴史として残したい」と活動しています。いつか自分の撮影した写真が、後世で青葉の歴史資料として利用されたら、こんな幸せなことはないですね。」