近年、社会環境の変化によってひとり暮らしの高齢者の増加や子育て家庭の孤立化などが課題になっています。そうした方々に寄り添い、地域福祉を支える「民生委員・児童委員」の活動を紹介します。
・見守る
高齢の方への声かけや安否確認
・寄り添う
福祉や子育てに関する相談を受け、解決に向けて支援する
・つなぐ
必要な支援を受けられるよう区役所や関係機関につなぐ
■70歳の方を対象に民生委員が伺います!
緊急時や見守りに活用するため、70歳になる方を対象に、緊急連絡先などの確認に伺います。
ご協力をお願いします。
■どのような活動をしているの?
・民生委員・児童委員
ひとり暮らしの高齢の方などを定期的に訪問し、声かけや見守りを行うほか、生活や福祉に関する相談に応じて、必要な支援が受けられるよう、地域の専門機関とのつなぎ役を担っています。また、子どもに関する相談支援なども行っています。
・主任児童委員
一部の児童委員は「主任児童委員」として、いじめや不登校、児童虐待の早期発見、子育て世帯の居場所づくりなどの子ども・子育てに関する支援を専門的に行っています。
・どんな人が委員になれるの?
以下の年齢要件を満たし、ボランティア精神があり、地域の方の相談に親身になって活動できる人。
・任期は?
3年
3年おきの12月に一斉改選が行われます。年齢要件などを満たしていれば再任も可能です。
・活動形態は?
ボランティア
厚生労働大臣から委嘱され、無報酬での活動になりますが、交通費などの費用にあてるため、一定額の活動費が交付されます。
・委員の人数は?
約3,000人(札幌市)
うち民生委員・児童委員は札幌市内で約2,800人、主任児童委員は約200人。
手稲区内の民生委員・児童委員は約170人、主任児童委員は14人。
■INTERVIEW 委員として働くひと
・民生委員・児童委員
地域の方々の温かみに触れ、地域への貢献を実感できる
家族を亡くした時に、今後の生活ビジョンが見えず心細くなったことをきっかけに、民生委員として自分が住む地域と関わりながら生きていきたいと思いました。最初は慣れない中で不安もありましたが、経験豊富な先輩委員が手厚くサポートしてくれました。また、地域の方々が家族のように温かく接してくれ、支援をする立場でありながら自分が元気をもらうことが多く、楽しく活動できています。
新発寒地区 民生委員・児童委員 大野(おおの)さん
・主任児童委員
子どもとのふれあいが自分の人生の活力に
これまでPTAや町内会などの活動を通して地域にお世話になり、そのお返しをしたいという思いで主任児童委員の活動を始めました。現在、子育てサロン『どんぐりひろば』の開催や小学校との情報交換などを主に行っています。自身の子育てから何年も経っていましたが、久々に子どもや保護者の方と触れ合うことで自分も活力をもらっています。特に子育てサロンは何度も継続して参加してくれる方が多く、地域の子どもたちの成長を間近で見られることがやりがいにつながっています。今後も親子で楽しい時間を過ごすお手伝いができればと思っています。
手稲鉄北地区 主任児童委員 小林(こばやし)さん 森脇(もりわき)さん
■今年は3年に1回の改選の年です!
令和7年12月に委員の一斉改選が予定されています。興味のある方は下記まで気軽にご連絡ください。
・私たちと一緒に活動しませんか?
民生委員・児童委員になるために必要な資格はなく、地域の方々に寄り添う気持ちが何より大切です。さまざまな人生経験を持つ方が委員になることで、幅広い相談に応じることができます。委員自身も活動を通じて地域との交流が広がり、多くのことを学び、やりがいを実感できます。ぜひ一緒に活動しましょう。
手稲区民生委員児童委員協議会 大西(おおにし)会長
問合せ:保健福祉課
【電話】681-2478
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