地域の頼れる相談員として活動している民生委員・児童委員。
今月は、清田区民生委員児童委員協議会会長の杉岡さんに普段の活動ややりがいについてお聞きしました。
■清田区民生委員児童委員協議会会長 杉岡洋子(すぎおかようこ)さん
平成10年から25年以上、平岡地区民生委員・児童委員として活動している。令和5年から清田区民生委員児童委員協議会の会長を務める。
▽民生委員・児童委員とは?
地域の皆さんの生活に関する相談や必要な福祉情報の提供などを行う公的なボランティアです。清田区では令和5年12月現在、147人の民生委員・児童委員が活動されています。詳細は、保健福祉課活動推進担当(b889-2034)までお問い合わせください。
もともと子どもの学校のPTA活動や、町内会活動はしていたのですが、自宅近くに新しく市営住宅の団地ができることになり、そこの民生委員・児童委員をやってみない?と声をかけられたのがきっかけです。当時は40歳代で、民生委員・児童委員はおじいちゃん、おばあちゃんがやっているものという印象でしたし、自分に高齢の方の気持ちが分かるのかな?と不安もありました。でも、引き受けられるものは引き受けてみようと思って始めました。
主に高齢の方を訪問し、健康状態を確認したり、困りごとがあれば区役所の担当部署につないだりしています。また、地域で開催する子育てサロンのお手伝いや、小中学校と連携を取りながら子どもたちの健全な育成を見守る活動もしています。最近は一人暮らしの方や、親族との交流が薄い方が増えてきているので、こうした活動はますます重要になってきていると感じています。
いろいろな不安や不満を抱えた方からその気持ちを打ち明けられることもありますし、聞きづらいことを聞かなければならないこともあります。でも、仲間の民生委員・児童委員と協力して問題を解決したり、訪問先の高齢の方が私の体調を心配して優しい言葉をかけてくれたりと、楽しいことやうれしいこともたくさんありますよ。
まずはその方のお話を否定せず、最後までしっかりとお聞きすることです。難しい悩みごとでも、話しているうちにご自分から「こうしなきゃいけないよね」と答えが出てくることもありますからね。それと、何かをお伝えするときは細かいことにはこだわり過ぎず、こちらの気持ちを伝えることを最優先に接しています。
地域の福祉活動に興味がある方にやっていただきたいですね。まずは私たちの活動内容を理解していただきたいので、ぜひお気軽に相談してください。周りの先輩民生委員・児童委員が温かく見守ってくれますし、困ったときはしっかりサポートいたします。
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