東神楽町長 山本進
地球温暖化の影響なのか、桜の開花が早まっているような気がします。いつもは5月のゴールデンウィークあたりだったのが、今年は4月下旬に開花しました。東神楽市街地は街路樹もエゾヤマザクラですし、公園や学校などにも桜が植えられているので、見事にきれいな花を見せてくれていました。
また、各町内会などでも花壇の花植えや道路清掃も行っていただいております。東神楽町は本当にきれいな風景が広がっていますが、これも町民の皆さんが作り上げた風景だと思い、改めて感謝を申し上げます。
4月24日に、民間の有識者グループ「人口戦略会議」が「消滅可能性自治体」を10年ぶりに発表しました。センセーショナルなタイトルによって、人口減少に対するネガティブなイメージがつくことも遺憾ですし、人口減少下でも頑張っている自治体に対していささか失礼な気もします。
ただ、日本全体として人口減少になっていることは事実です。子どもの出生数が年々減少し、亡くなる人が多くなっている以上、自然減は加速化していきます。また、東京一極集中が止まらず、社会減も進んでいます。私どもの東神楽町も人口減少は進んでおり、4月末現在の人口は9780人となりました。ピーク時には1万400人余りでしたので、すでに600人余りも減っていることになります。引き続き子育てしやすいまちづくりを進めるとともに、社会増も目指してまいります。
また、比較的新しい住宅が多い特性も踏まえ、できるだけ空き家を作らないような政策を実行しています。家屋を売買しやすくしたり、リフォームなどに対する補助制度を拡充したりする「住まいの輪促進事業」により、空き家の発生をできるだけ防ごうとしています。
その成果もあり、東神楽町は空き家も少なく、家を建てる空き地もないと言われ、転入者がなかなか住む場所が見つからないという面もありますが、人口減少下でも目指すべきは「人がいきづくまちづくり」だと思います。
住んでいる町民の皆さんが幸福を感じ、住み続けたいと思うまちづくりこそが大事だと思います。
人口減少は今後も進むと思われますが、他の自治体や民間、広域自治体である北海道など、さまざまな連携を通じて、行政サービスの維持と次世代につながるまちづくりを推進していこうと思っています。
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