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自治体の皆さまへ

年頭のごあいさつ ―未来に向かって進むまちづくり―

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北海道東神楽町

新年明けましておめでとうございます。
町民の皆様には、ご家族おそろいで健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃より町政推進に対し多大なご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、令和6年(2024年)1月1日、石川県能登地方を震源とする能登半島地震が発生し、多くの尊い命が失われるとともに、家屋や水道などのインフラに甚大な被害が生じました。その後、9月には豪雨災害にも見舞われ、依然として震災前の生活に戻るには時間を要する状況です。一日も早い復興を願い、被災地の皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。
一方で、8月に開催されたパリオリンピック・パラリンピックでは日本選手団が多くのメダルを獲得し、大リーグでは大谷翔平選手の活躍が続くなど、スポーツ界は明るい話題に沸きました。長く猛威をふるった新型コロナウイルス感染症も一昨年5類へ引き下げられ、日常は徐々にコロナ前へと近づいておりますが、引き続き感染症対策や体調管理には十分ご留意いただきたく存じます。
本町ではかねてより進めてきた複合施設整備が結実し、8月に「複合施設はなのわ」がグランドオープンいたしました。診療所、薬局、バスセンターが稼働し、ガーデン整備も完了、「文化ホール花音」では多くの文化事業が開催され、町民の皆様にご鑑賞いただきました。この複合施設は本町出身の世界的建築家・藤本壮介氏の基本設計に基づく特徴的な景観と機能を有し、フラワーガーデンは旭川市の上野砂由紀氏のデザイン、さらに町民ボランティアの皆様による植栽で完成した「まちのシンボル」であります。50年後、100年後も愛される存在となるよう努めてまいります。
また、老朽化した総合福祉会館を解体し、トレーニングセンターを改築した「東神楽町コミュニティセンター」を4月にオープンいたしました。地域行事や防災機能にも対応した施設として、町民の皆様に有効活用いただければと存じます。
当町は人口が緩やかに減少する中、子どもの割合が全道一を誇る特性を生かし、子育て支援施策を充実させるとともに、超高齢社会に向け保健事業と介護予防事業を一体的に推進し、「健康食育タウン事業」による健康寿命延伸にも努めてまいります。また、ここ数年の大きなテーマである「デジタル化とゼロカーボンの推進」を通じて、将来にわたり持続可能で、暮らしやすく便利なまちづくりを進め、行政の効率化やサービス向上も図ります。さらに第9次総合計画の策定にあたっては、町民や各種団体の皆様からご意見をいただき、より住みやすいまちを目指して計画を練り上げているところです。
基幹産業である農業につきましては、昨年は夏の高温などで一部作物に影響がありましたが、水稲は順調で、平年以上の収量を確保できました。関係各位のたゆまぬ努力に感謝申し上げるとともに、今年も生産者のご努力が実を結び、豊かな実りが得られるよう、心からお祈りいたしております。国営緊急農地再編整備事業が進行中の旭東東神楽地区や聖台地区を含む旭東地区においては、ほ場の大区画化や排水改良が進み、整備完了後には生産性向上や東神楽産ブランド米、さらには多様な野菜生産拡大による本町ならではの活力ある農業実現に期待が高まっております。
商工業につきましては、町内企業・事業所の経営安定や体質強化を図るため、商工会などと連携しながら地域経済の発展に向け多様な施策を進めます。また、ひがしかぐら森林公園や森のゆ花神楽などの観光施設においては、コロナ後の観光需要を的確に捉え、関係機関と連携した観光振興を図ってまいります。生活基盤整備では、道道東川東神楽旭川線の拡幅や稲荷川・八千代川・ポン川の河川改修について北海道などへ働きかけ、安全で安心な暮らしを支えるよう引き続き要望してまいります。
昨年、本町は「幸福度全国一のまち」として民間企業の調査結果が発表されました。今後も利便性向上にとどまらず、教育、子育て支援、社会福祉など、あらゆる分野において幸福を感じられるまちづくりを、町民の皆様や関係団体と連携して進めてまいります。
結びに、新しい年が平和で安心して暮らせ、町民の皆様の笑顔がますます輝く活力あふれる一年となりますよう、心よりご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。

令和7年元旦 東神楽町長 山本進

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