町史資料調査室・研究員/ 青木 隆夫
◆No.19 栗夢ロードに、たくさんの「アリバー」
アリバーは平成4年に栗山駅前通りで誕生したイメージマスコットキャラクター。働き者の「蟻」と「有難う」の感謝をモチーフとする意味が名前の由来です。
駅前の通りは平成初期に行われた商店街近代化事業で、それまでの町並みが一新。道路も広がり、整然と並ぶ店舗は木とレンガを基調に統一されました。通りも「栗夢ロード」と改められ、そこにアリバーの突き出し看板が並んでいます。逆立ちをしたり、寝そべったり、大股歩きの姿や指を差すポーズなど、足元のオオムラサキとセットで4種、約50匹のアリバーの巣の中を観察できます。
この商店街統一看板は、平成9年の北海道屋外広告業団体主催「屋外広告物コンクール」で民間広告物部門の札幌市長賞を受賞しました。
近代化事業とともに誕生してから30年を経た今も、色褪せはあるものの、あちこちの店の前でイソップ童話に登場するアリのように「有難う」のアリバーは働いています。各店舗を回りながら、さまざまな姿を見て歩くのも楽しさの一つです。実はその中に変異種の白いアリバーが、一匹…見つけられるかも知れません。
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