見守り活動 町内会の私たちにできること
[Profile]
朝日4丁目町内会会長 古瀬 一芳(ふるせかずよし)さん
生活安全部長 丸山 富子(まるやまとみこ)さん
◆日頃からの見守り活動
朝日4丁目町内会の会長を務める古瀬さんと生活安全部長の丸山さん。地域の役に立ちたいという思いから、定期的な自宅訪問を通して見守り活動を行っています。
◆協力者たちの声から始まった活動
丸山さんによると、見守り活動を始めたのは4、5年ほど前。きっかけは、町内会独自で行っている有志による登録制ボランティアでした。「日常のお手伝いや災害時の救護など、役員以外でお手伝いいただける方を募る活動を行っています。その中で高齢者の見守りの必要性が話題に出ました」と振り返ります。
以降、町から提供される『避難行動要支援者名簿※』を参考に、ケアが必要な方の一覧を町内会で作成し、同部の副部長や民生委員とも連携し訪問するようになりました。
訪問先のケースは一人暮らしの高齢者、障がいを持つ方などさまざま。訪問のほか、町内でお会いした際や会合でも気軽にお話しができるように意識しているとのことです。
「以前、病気を抱える方の家を訪問しました。私も同じ病を患ったこともあり、一緒に考え共感し、安心してもらいたいと思いました。当事者同士でゆっくり話すことができました」と振り返ります。
丸山さんは現在、がんの語り部としての活動や防災士の資格も取得。「誰一人も取り残すことない地域になってほしい。支え合いの気持ちや必要な知識も伝え、安心して生活が送れるサポートをしたい」と強い思いを語りました。
◆「ケアラー」としてではなく
町のケアラー支援推進協議会の委員も務めている古瀬さんですが「町内会としては、特別ケアラーの言葉と意識して活動しているつもりはありません。見守り活動は自然で当たり前と思っています」と話します。その言葉からは「人の役に立ちたい」という日頃からの気持ちが伺えます。
最後に、能登半島地震の話題にも触れた古瀬さん。「日頃の繋がりが、有事の際にも発揮できるように活動を大切にしたい」と話していました。
※避難行動要支援者名簿…災害時に特に支援が必要な方の情報を町が支援実施に携わる関係機関へ提供する名簿です。
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