町史資料調査室・研究員/青木隆夫
◆No.20 卒業の季節に―栗山中学校「栗苑」
「♪空知の南栗山の~」で始まる栗山中学校(以下、栗中)の校歌が響く季節となりました。今年卒業される皆さんおめでとうございます。
栗中の歴史は、戦後昭和22年に設立された角田第一中学校(昭和24年栗中に改称)の時代と、昭和45年に栗山、角田、雨煙別の各中学校が統合し、校舎を御大師山の麓から現在地に移転して誕生した新制栗中の時代に分かれます。
「栗苑(りつえん)」は誌名を変えることなく、毎年3月の卒業時期に刊行された学校誌で、その年の学校の動き、生徒の文芸、 部活の様子が載っています。統合前までのものが創刊から終刊まで23号、統合後は創刊から昨年まで53号が刊行され通算すると76号。この間、一度も欠くことのなかった記録です。「栗苑」の誌名を考えたのは創立当時に在任された竹内正先生でした。第5号には「栗苑は栗中の歴史の書」と記され、創刊から通して眺めると正にその言葉のとおりです。
古い「栗苑」表紙絵は山本正夫・衣川忠雄両先生が担当、戦後間もない栗中の空気が感じられるようです。今月第54号が発刊され、栗中の歴史がまた刻まれます。
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※二次元コードは本紙P.8をご覧下さい。
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