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栗山の知られざる歴史、今ここに蘇る 町史の隠れ家

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北海道栗山町

町史資料調査室・研究員/青木隆夫

◆No.23 朽ち、落ち、流された「馬追橋」の進化論
令和2年から夕張川に新しい「馬追橋」の架設工事が進められています。この橋は夕張川を渡って長沼町に結び、上流の由仁町に結ぶ「夕張橋」とともに、人の往来や物流など重要な社会インフラの1つです。渡船場だった場所に最初の馬追橋が架けられてから今年で120年余。この間、実に7度にもわたる橋の架け替えや修繕が行われました。
始まりは、明治35年6月(従来の記録にある「明治34年」は誤り)に、小林酒造と接した夕張川に架けられた木造の橋で、その後、大正元年、12年、昭和9年、25年と架け替えが行われています。この間、橋梁の腐朽や大水による橋桁の落下もあって、今から65年前の昭和34年に、ようやく、木橋からコンクリートの「永久橋」となりました。馬追橋が現在の位置となったのも、この時からで以前の場所からはやや下流に移り、夕張川河畔公園の中には当時の橋脚の基礎も残されています。朽ちて、落ちて、流されても馬追橋はその都度に進化を続けました。7代目の新しい馬追橋が、どのように夕張川との景観と進化の姿を見せるのか楽しみです。

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※二次元コードは本紙P.10をご覧下さい。

問合せ:町史資料調査室
【電話】76-7820

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