町史資料調査室・研究員/青木隆夫
◆No.25 駅前商店街組合の広報誌「栗夢道話」
「白雪姫」や「ヘンデルとグレーテルでお馴染みの「グリム童話」は、19世紀にドイツのグリム兄弟が編さんした昔話集です。実は栗山にも「栗夢道話(くりむどうわ)」がありました。ただ、名前はグリムではなく栗夢、童話は道話です。
平成3年から毎月1回刊行されている、くりやま駅前商店街協同組合の広報誌です。この広報の始まりは、平成3年に動き出した「栗山町商店街近代化事業」からでした。事業計画の作成などを経て、平成6年から平成12年にかけ工事が実施され、今の駅前通り商店街が誕生しています。
「栗夢道話」は、この駅前通り都市計画や、地区の商業動向などを記録する貴重な資料です。表紙には、マスコットの「アリバー」が描かれ、組合の事務報告の他に、店舗の紹介や商店街のイベント、中には近代化事業の中で消えた「栗山小売市場」の特集の記事も組まれました。
7月で393話(号ではなく話)となり、数では本家のグリム童話の210話を越えました。商店街の栗夢道話も、いつか栗山の昔話として記憶されることでしょう。
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※二次元コードは本紙P.8をご覧下さい。
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