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文化財のひろば・シリーズ158

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北海道森町

■鷲ノ木遺跡の発掘調査が始まります
鷲ノ木遺跡は約4000年前のストーンサークルと竪穴墓が形成された遺跡です。ストーンサークルは北海道最大級の大きさ(直径約37m)で、駒ヶ岳が見える標高約70mの丘陵上に約600個の石が3重の円を形作るように並べられています。この石は遺跡から1kmほど離れた桂川の河口から運ばれてきたものと考えられています。
ストーンサークルが造られた目的は分かっていないことも多いですが、近くにお墓を伴うことが多いことから、儀式や祭祀の場であったと言われています。鷲ノ木遺跡でもストーンサークルのすぐ近くで複数のお墓が見つかっていることから、当時の人々の精神文化、特に自然に対する考え方や信仰をうかがわせる重要な遺跡です。
平成15年に発見されて以降、遺跡の詳細を把握するために平成28年まで台地上の発掘調査が実施され、令和4年には遺跡の公開に向けた整備のために環状列石直下の発掘調査が行われました。
令和4年度の調査では環状列石の周辺でいくつかの土坑と、中央部分の並べられた石の下で土坑と考えられる掘りこみや新しい石の発見など、縄文時代の人々が残した活動の痕跡(遺構)を確認しました。今年度は、昨年度に確認された遺構の詳細を把握するための発掘調査を6月12日より開始します。新たな知見が得られましたらお知らせいたしますので、続報をお待ちください。

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